今週の日曜日の中山は皐月賞トライアルのスプリングステークス(G2)が開催される。上位3着にまで皐月賞(G1)への優先出走権が与えられるのは、先日行われた弥生賞(G2)と同じ。
今年はロードクエストの始動戦として注目されている。そのロードクエストは現在3戦2勝2着1回という成績。前走は暮れのホープフルステークス(G2)2着。新潟2歳ステークス(G3)を段違いの末脚で圧勝していたため、単勝は1.9倍の支持を集めていたが、ハートレーの前に敗れている。
前走のホープフルステークスの勝ち時計は2:01.8。前半800メートル・49.3、1000メートル・62.1というラップタイムを刻みながらの時計である。
同じ日に行われた中山2000メートルのレースに2歳未勝利戦があった。その2歳未勝利戦は、前半800メートル・48.6、1000メートル・61.4という序盤のラップであり、勝ち時計は2:02.3。
前半は0.7秒、未勝利戦のほうが速いペースを刻んでいる。最終的なタイムはホープフルステークスのほうが0.5秒速いが、これをどう見るか。クラシックに必要な厳しいラップを経験していないという見方もできるが、個人的にこの時点では、楽しみな馬がまた出てきたという感じである。
ひとつの例として、先日行われた弥生賞の週の土曜日に中山2000メートルの3歳未勝利のレースがあった。3歳未勝利戦の前半800メートルは47.7、1000メートル通過タイムは59.7となり最終的な勝ち時計は2:01.2である。
翌日行われた弥生賞は前半800メートル・46.5、1000メートル・59.5。1着のマカヒキの走破タイムは1:59.9だった。1000メートル通過時点でのタイムは0.2差の微差であったが、全体時計は1.3差も付いている。
クラシックを狙う上では必要な時計の裏付けと高レベルなパフォーマンスをこの弥生賞組はしっかりとアピールした。
今週の主役であるロードクエストの出走した、ホープフル組は先月行われた共同通信杯(G3)でハートレーが9着に敗退している。現在、このグループのトーンは少しダウンしているため、ここらあたりで、ロードクエストあたりに再び評価を上げてもらいたいところである。
新潟2歳ステークスでは、最後方18番手から直線持ったままで抜け出してそこから更に4馬身突き放している。あれだけのパフォーマンスを披露した馬だから、どうしても前走の走りに物足りなさを感じてしまうが、暮れのレースは新潟2歳ステークス以来の4ヶ月ぶりの競馬。
仕切り直しの始動戦として、スプリングステークスのロードクエストにもう一度注目してみたい。