【阪神ジュベナイルフィリーズ2018予想】メイショウショウブ、一発の魅力あり

9日(日)は阪神競馬場で「阪神ジュベナイルフィリーズ」が行われます。阪神3歳牝馬ステークス時代の頃は、「2歳牝馬限定のG1などいらない」といった否定的な意見も多かった印象がありましたが、近年は、08年のブエナビスタ、09年のアパパネ、15年のメジャーエンブレム、16年のソウルスターリングなどの過去の勝ち馬が同レースを制した後も功績を残してくれたおかげで、名実ともに2歳牝馬チャンピオン決定戦として重要なレースとして認識されるようになってきました。

それに合わせるように、翌年のクラシック戦線で主役候補となる評判馬や血統馬が多く出走してきたように思います。今年も、東京1800mで2歳のラスト3ハロン最速を叩きだしたクロノジェネシスをはじめ、ソウルスターリングの半妹で前走アルテミスステークスで重賞を制覇したシェーングランツ、同レースで2着のビーチサンバ、ファンタジーステークスを勝っているダノンファンタジーなど好メンバーが揃いました。

そんな中で筆者が注目しているのはメイショウショウブです。

メイショウショウブは、前走デイリー杯ステークス・2着からのG1初挑戦となります。ここまで4戦して一度も1番人気になったことがなく、評判馬でも良血馬というわけでもありません。勝っているのは2走前のダートも未勝利戦の1勝のみということもあり、人気はしにくい1頭です。

前走のデイリー杯では牡馬相手に2着と善戦しており、本来はもっと評価されるべき結果でした。少頭数9頭立てとレースタイム1分35秒4という遅さからレースの注目度は低くなりそうですが、ここを3戦3勝で勝って牡馬混合の朝日杯フューチュリティステークスへ向かうアドマイヤマーズの2着なら侮るべきではないでしょう。

さらに、3着となった新馬戦は勝った牡馬のヴァンドギャルドから0.2秒差でした。ヴァンドギャルド自体、次戦でダービー馬の輩出確率が高くダービーへの登竜門とも言われている東京スポーツ杯2歳ステークスで3着に好走しております。こちらも牡馬のトップクラスと言ってもいい馬で、そんな馬と新馬戦で差のない競馬をしているのだから、期待して良いでしょう。しかも、新馬戦では道中で進路がふさがる不利もありましたから、着差はもっと縮まっていたかもしれないレースだったのです。

このように、牡馬のトップクラスの馬達とそんなに差のない互角の競馬をしているメイショウショウブは、着順や印象はそこまででなくても、実質的には相当レベルの高い競馬をしてきているのです。

ということで今回は、牝馬のトップクラス、評判馬が集まったG1とは言え、牡馬のトップクラス相手に互角のレースをしてきたメイショウショウブは、好勝負を見せくれてるに違いありません。