G1馬であっても迷走すると復活まで時間がかかるというのは古くはナリタブライアン、現役でもサトノダイヤモンドやマカヒキなどを見ても頷けるもの。そういった意味で、とうとうここまで格を落としてでも勝利をもぎ取りに来たかと思えるのが、昨年のヴィクトリアマイル勝ち馬アドマイヤリードのディセンバーステークス参戦です。
今年のヴィクトリアマイルでも2番人気に支持されましたが結果は8着と得意の舞台でも復活には繋がりませんでした。また、ヴィクトリアマイル勝利後は府中牝馬ステークスの3着が最高着順で連対も出来ないまま距離、競馬場を変えて転戦してきましたが未だ結果は出ていません。
これまでジョッキーも多数乗り替わりしてきましたが、今回も新たなパートナーとなる横山典弘騎手を迎えて挑みます。同じく2歳時のホープフルS以来勝利がなく復活をかけるハートレーの参戦もありますがG1馬のアドマイヤリードが格で言えば最上位となります。別定戦ですが斤量は56kgで不利というほどの負担ではないでしょう。
まだ5歳ということで現役続行の可能性が高いため、来年のヴィクトリアマイルでは輝きが取り戻せるよう本来であれば大幅に格下レースへの参戦となる今回で勝ちグセをつけて弾みをつけておきたいところです。