武豊騎手が牡馬クラシックで大ピンチになっている。有力のお手馬3頭が次々に結果を残せないまま本番の皐月賞を迎える事になってしまった。まず、共同通信杯に出走した、スマートオーディンは6着に敗れ良い所を全く見せる事が出来なかった。今週の毎日杯に出走するが、本来ならば使わなくても良かったレースだが、追試的なレース出走になる。背に腹は代えられない。どの様な競馬をするか注目が集まる。
そしてエアスピネル。3強対決となった弥生賞では3着とこちらも結果を残す事が出来なかった。普通に考えれば前哨戦で3着なら上出来ではと考えるのが妥当。しかし、弥生賞は実質皐月賞で対決するサトノダイヤモンドへの挑戦権をかけた戦いだった。エアスピネルは自分の競馬ができたが、マカヒキ・リオンディーズには完敗。ここで完全にクラシック戦線で有力馬から、伏兵馬になってしまった印象は強い。
そして最後はトレッドノータス。スプリングSに登場。後方待機策に徹したが末脚が不発に終わり前でばてた馬を交わすのにとどまった。これで武豊騎手の牡馬クラシックにお手馬の前哨戦は上手く使い分けたもののいずれも求められた結果を残念ながら残す事が出来なかった。本来なら有力馬が3頭もおり選択に苦難するはずだったが、最悪な結果になってしまい絵に描いた餅に終わってしまいそうだ。非常に残念な結果だが、これが競馬の実力勝負の世界。勝者がいれば、敗者は必ずいる。そして勝者は同着にならない限り、1頭だけ。
スマートオーディンは追試の毎日杯に出走するが、ここでも結果が出ないとなると頭を思わず抱えてしまう。ここは相手もそんなに強くないので何とか結果を残したい。
そして、本番の皐月賞で、武豊騎手は当初の予定通りエアスピネルに騎乗するかどうかも注目が集まる。もし乗らないと言うことならば、スマートオーディンの一発逆転の、毎日杯での大楽勝以外は考えられない。今年の牡馬クラシック路線武豊騎手は思わぬ窮地に立たされた。