今週の日曜日は中京の高松宮記念(G1)が注目を集めているが、中山ではマーチステークス(G3)が行われる。
どうしてもG1の裏で開催される重賞ということもあり注目度は低いが、ダート馬にとっては、高松宮記念よりも大事なレースである。
今年のマーチステークスの注目は、7歳牡馬のサンマルデューク(美浦・小島太厩舎)
この馬は今年で7歳という年齢だが、今がピークなのではという成績を残している。最近3走の成績が、師走ステークス(3歳以上OP ダート1800)1着、ポルックスステークス(3歳以上OP ダート1800)1着、総武ステークス(4歳以上OP ダート1800)3着となっている。
これだけなら、成績が安定している馬だねというだけで終わるのだが、注目すべきとこは勝った2戦での人気である。師走ステークス1着時の人気は15番人気、ポルックスステークス1着時の人気が12番人気となっている。前走の総武ステークスでは、ようやく実力を認めてもらえたのか5番人気にまで上昇しており着順も安定した3着。
成績が安定してきた師走ステークスの前までのサンマルデュークは、ダート中距離のオープン競争で勝ち馬から1秒以上も離された競馬をしており、師走ステークスの15番人気というのもうなずけるような戦績であったが、現在では重賞のマーチステークスでも、そこそこの人気を集めるまでの馬に成長している。
7歳にしてこの成長力は、父のロージズインメイから受け継いでいるように見える。ロージズインメイの代表産駒の1頭で、JBCスプリント(交流G1)1着などの実績があるドリームバレンチノも、初のG1制覇を達成した時の年齢が7歳時である。
若い頃から競馬に使われながら、年齢を重ねてもう一回り成長するという特徴があるのかもしれない。
シンガリに近い位置からの強烈な切れを武器にするサンマルデュークの3歳時以来の重賞挑戦に注目してみたい今年のマーチステークスだ。