いよいよ中央最後のG1「ホープフルS」が28日(土)に開催されます。昨年G1に昇格され、傾向も変わってくるとは思いますが、キャリアの少ない2歳戦故、過去データを参考にしながら考察してみたいと思います。
前回公開した過去10年のデータによると、人気は「1番人気」が複勝率70%、「2番人気」が複勝率80%と上位人気馬が堅実です。単勝オッズが1倍台なら「3-2-0-0」で連対率は100%となり、信頼度もグンと上がります。
今年のホープフルSのメンバーを見てみますと、ロードカナロア産駒で名牝シーザリオを母に持つサートゥルナーリアが人気の中心となる可能性が高そうです。快勝した新馬戦と2戦目の荻Sのレース内容からも1倍台の人気に推される可能性は高く、データの後押しも十分といった具合です。
2番人気の有力候補は何頭かおりますが、東スポ2歳Sと札幌2歳Sを制しすでに重賞2勝を果たしているニシノデイジーか、未勝利戦と条件戦を1倍代の人気で快勝したジャスタウェイ産駒の期待の星アドマイヤジャスタが有力です。
今秋の2歳G1は、朝日杯FSでは9番人気の人気薄が2着に絡んだものの、1着・3着には2番・1番が入着しており、2歳牝馬の阪神JFでは1番・2番人気が連対と上位人気馬が堅実です。紛れの少ない傾向が顕著に出ているホープフルSも、上位人気馬がしっかりと強いレースをしてくれる可能性が高そうです。
となるとやはり中心となるのはサートゥルナーリア。2着以上は確実と予想して馬券を組むのがセオリーといったところでしょうか。
鞍上はデビュー戦から手綱を握るM.デムーロ騎手で、12月に入ってから重賞を3勝しており好調です。朝日杯FSでも2番人気のアドマイヤマーズを優勝に導き、2015年のリオンディーズに続き同レース4勝目を果たしました。先週の土日の開催で唯一あげた勝利も2歳新馬のもので、2歳とは好相性です。
阪神の坂も新馬戦で経験済みで、先行できる脚質も好材料。行きたがる面がある馬ですが、道中はミルコ騎手としっかりと折り合うことができており、前走の荻Sの直線では全く手綱を動かさずに他馬を圧倒するという内容でした。人馬ともに信頼度の高いコンビと言えるでしょう。
難しいのは馬券の組み立て。1倍台に推されるような人気馬を軸にした馬連を何点か買って見事的中したものの、確定してみたら赤字だった、という経験をした人も多いでしょう。ここは相手を絞るか、人気薄を連れてこないとプラスにはなりにくいところです。三連複は言うに及ばず、三連単の1着固定も同様です。
相手についてはまだ考察する必要があるのでまだ断定はできませんが、相手を2頭程度に絞った馬連、単系馬券の2着付けでの勝負を検討しております。こういう人気を被りそうな馬がいるレースは「見(観戦するだけ)」にして手を出さないのが本当のセオリーと言えるのかもしれませんが、今回は中央競馬を締めくくる最後のG1。最後もしっかりと手を出して今年を締めくくりたいと思います。