4月3日の日曜日の阪神競馬場では古馬G2の大阪杯が行われる。登録馬を見渡してみると、ラブリーデイやキタサンブラックなどG1馬も出走表明しており、遂に本格的な競馬のシーズンの到来だなとも思わせてくれるのが、この大阪杯でもある。
今年の大阪杯で注目してみたいのが、こちらもG1馬の1頭であるヌーヴォレコルト。現在、15戦5勝2着6回という抜群の安定感を見せている。
前走は、昨年の暮れの香港国際競争・香港カップ(G1)。このレースで内枠からスタートしたヌーヴォレコルトは、道中も中団のインコースを追走。同じく、このレースに出走していた日本のエイシンヒカリがハナを奪って逃げたが、前半戦のペースは落ち着いた流れとなった。
ヌーヴォレコルトはこのスローの流れでも折り合いがしっかりついており、良い手応えで直線に入ると、道中と同じように馬場の内側を通ってグイグイと伸び、逃げ切ったエイシンヒカリには及ばなかったものの2着という良績を残した。ペースを考えれば十分に強い競馬をしており、力があるところは見せてくれたのではないだろうか。
昨年の2015年シーズンは、6戦して1着1回、2着3回という競馬。着外に敗れたのは、本質的に距離が短いかなとも思えるヴィクトリアマイル(G1)6着と宝塚記念(G1)5着の時だけ。それでもG1で結果であり、大敗はしていない。
父・ハーツクライ、母・オメガスピリット、母父・スピニングワールドという血統。母父のスピニングワールドは自身が父の産駒は短距離で結果を残すことが多かったが、母父に入ると割と距離への融通性も高くなる。
3000メートルの長距離レース・万葉ステークス(OP)を勝ったステラウインドも母父がスピニングワールドであり、ヌーヴォレコルトも2400のオークス(G1)を制している。父のハーツクライは2週間前に阪神大賞典(G2)でシュヴァルグランが勝ち天皇賞・春(G1)の有力馬に躍り出ている。中距離を走れる能力は伝わってはいる。
ヌーヴォレコルトの休養明けの成績は【2-2-0-0】阪神での競馬は【1-1-1-1】となっており、特別、苦手ということもないだろう。ローズステークス(G2)1着や桜花賞(G1)3着などの成績がある。
他の有力馬も休み明けで本来の力を発揮できない可能性もあるため、休養明けの成績が良いヌーヴォレコルトに注目してみたい今年の大阪杯だ。