昨年末の東京大賞典には地方馬として参戦した元JRA所属のサウンドトゥルー。惜しくも4着と馬券圏内に入るまでは行きませんでしたが、2015年の勝ち馬として存在感を見せつける内容は残せたのではないでしょうか。芝よりも息の長い活躍が期待できるダート馬として、今年9歳になる古豪ですがまだまだ活躍してくれることでしょう。
そんなサウンドトゥルーの半弟ホウオウトゥルースが遅まきながら今週のメイクデビュー中山で初陣を迎えます。12日の土曜日4Rに組まれたダート1800mに出走を予定しています。厩舎はサウンドトゥルーと同じ美浦・高木登厩舎で、鞍上にもサウンドトゥルーの主戦を務めた大野騎手を起用してのデビュー戦となります。
兄弟をみるとサウンドトゥルーだけではなく、交流重賞の佐賀記念を勝利したルールソヴァールもフレンチデピュティ産駒であったことを考えると父がアイルハヴアナザーに替わって吉とは言い難いかもしれませんがダート適性に関しては問題ないと思われます。まだ気性的に子供っぽいという陣営のジャッジもありますが、先述のように長く活躍できるダート馬であるため、折り紙つきの血統馬であれば尚の事2-3歳時点で仕上がっている必要も特になく、気性が落ち着いた後の伸び代も期待できるかもしれません。
大野騎手といえばサウンドトゥルー以外に同厩舎のスノードラゴンもG1戦線で活躍しており、ホウオウトゥルースとのコンビでも長く継続していけば先々大きな舞台へ上り詰める可能性もあります。クラシックには直結しないレースですが、どのようなデビューを飾るのか、理想は勝利ですが今後を見据えて楽しみなレースになりそうですね。