今週の日曜日の中山メインレースは、ハンデ戦のマイル重賞・ダービー卿CT(G3)が行われる。毎年、力が拮抗したメンバーが集まるため、非常に難解なレースとなるのが特徴。
今年のダービー卿CTで注目したい1頭がダイワリベラル(牡5 美浦・菊沢隆徳厩舎)現在の成績は21戦6勝2着3回という馬だ。この馬の魅力はやっぱり、今回の舞台である中山コースとの相性の良さ。
## 中山コース適正
ダイワリベラルの場合は21戦中10回が中山で競馬をしたものだが、中山コースの成績は【4-2-3-1】という成績であり、3着未満に終わったのが1度だけという素晴らしい安定感を見せている。ちなみに、その他の競馬場での成績は【2-1-1-7】となっており、その差は歴然。
さらに言えば、2勝はいずれも福島競馬場で記録したものであり、中央場所に限っていえば中山でしか勝っていないというわかりやすい馬でもある。
直線が短い小回りの競馬場で勝っているあたりセンスはある馬だと感じる。
中山でのマイル戦の成績は2戦2勝。昨年の12月に初めて1600メートルを走って勝っているあたり距離短縮が良い方向に出ている。
## コース適性は脚質所以?
前走は古馬になって初めての重賞挑戦となった東京新聞杯(G3)だが、4番人気に支持されながらも6着に敗れている。この時の競馬場は東京であり、やっぱり中山以外ではまたしても勝てなかった。
おそらく使える脚は一瞬という馬だけに、直線が短いコースで粘り込みを図ったほうが良いタイプ。
2走前のニューイヤーステークス(4歳以上OP)も最後は後ろに差されそうになりながらの1着であり、この辺りもダイワリベラルの特徴。
ただ、先行抜け出しという自分のスタイルはしっかりと持っており、この点も中山とは相性が良い理由のひとつではないだろうか。
父のダイワメジャーはNHKマイルカップ(G1)を勝ったカレンブラックヒルや高松宮記念(G1)を制したコパノリチャードといった産駒がいる。ダイワリベラルも中距離路線からマイルに転向したのがプラスに出ていると感じる。
母父のトニービンの産駒には、ダービー(G1)を勝ったアドマイヤベガや、ダートのG1を6勝したアドマイヤドン、現在、種牡馬として活躍しているG1 2勝馬のハーツクライ、スプリントG1を2勝したカレンチャンなど、割とその馬の父の色というものをジャマせずに良質な底力を伝えている印象を受ける。
ダイワリベラルの、父であるダイワメジャーは2005年のこのレースの勝ち馬である。親子制覇なるかにも注目してみたい、今週のダービー卿CTだ。