今週の日曜日の中山メインレースはダービー卿CT(G3)ハンデ戦のマイル重賞ということで少し力が足りないかなとも思える馬にもチャンスがある1戦。ここを勝って安田記念(G1)へ、と思い描いている陣営もいるだろう。
今年、上位人気に支持されそうな1頭はサトノアラジン(牡5 栗東・池江泰寿厩舎)昨年は7戦して2勝、2着3回という成績を残している。
馬券圏外に敗れたのは、マイルチャンピオンシップ(G1)4着と香港カップ(G1)9着のみという安定した競馬ぶりを見せてくれた。
この馬は、3歳時に2400メートルの神戸新聞杯(G2)や3000メートルの菊花賞(G1)にも出走しており、神戸新聞杯は4着、菊花賞は直線で不利がありながら6着に好走している。
元々、デビューの頃から大きな期待を寄せられており、2歳時は東京スポーツ杯2歳ステークス(G3)やラジオNIKKEI杯2歳ステークス(G3)でも1番人気に支持されたほどの馬だったが、好走はするものの勝ち切るというところまでは至らずに歯がゆい競馬が続いた。
賞金加算が出来ずに春のクラシックを諦め、夏の小倉で復帰戦を迎えたが、復帰初戦の500万特別を0.5差の1着、続く1000万特別を0.4差の1着と条件戦では力が違うという勝ちっぷりを披露。
今回サトノアラジンが出走するダービー卿CTは1600メートルだが、この馬のマイル戦の成績は【2-2-0-1】となっており安定感はある。昨年の富士ステークス(G3)でも2着に入っているあたり、このクラスでも十分に勝負になるだろう。
今週はサトノアラジンは3ヶ月半の休養明けで出走してくるが、休み明けの競馬は【1-2-0-1】で馬券圏外は1回のみであるため、大きなマイナスにはならないと感じる。
全姉にエリザベス女王杯(G1)勝ちなどがあるラキシスがいる血統。父・ディープインパクト、母父・Storm Catという血統には、ダービー馬であるキズナ、香港カップ(G1)1着のエイシンヒカリ、桜花賞馬のアユサンなどがおり、非常に相性の良い組み合わせと見られている。
血統背景はG1を勝ってもおかしくないものを持っているだけに、サトノアラジンも昨年のマイルチャンピオンシップ4着以上の成績を今年は残したいところだろう。2016年初戦のサトノアラジンの競馬ぶりにも注目してみたい、今週のダービー卿CTだ。