先日開催された東海ステークスでは自己条件を着実に連勝で進んできていたインティが6連勝で重賞初制覇を遂げました。鞍上の武豊騎手は今年で50歳になる大ベテランですが、できる限り現役を続けることを公言しているように、競馬界のレジェンドの存在感は衰えを知りません。
そんな武豊騎手のダート路線で短距離のお手馬と言えば、昨年はドバイ遠征も共にし、JBCスプリントでも2着になったマテラスカイが挙げられますが、昨年暮れの兵庫ゴールドトロフィは騎乗停止で乗ることが出来ず、結果乗り替わりも響いたのか地方交流競走で5着と、この馬にとっては惨敗と言える内容で昨年を終わりました。
もともとのローテーションではカペラステークスを予定していたものの、阪神ジュベナイルフィリーズの裏開催となるため、武豊騎手に騎乗してもらうための予定変更だったため忸怩たる思いだったろうと推察しますが、そんなコンビが今週日曜東京メインレースに組まれている根岸ステークスにて復活します。
前走のカペラステークスで見事な末脚を披露したコパノキッキングは柴田大知騎手からマーフィー騎手へ乗り替わり、昨年地方の年度代表馬となったキタサンミカヅキは主戦の森騎手を配しての参戦、さらに地方から中央に転厩して今年は新天地で挑むラブバレットに大野騎手と、多士済々のメンバー構成となりました。
1着馬にはフェブラリーステークスへの優先出走権が与えられるだけに賞金の足りていない陣営にとっては非常に重要な意味を持つレースとなっていますが、フルゲート16頭に対して登録18頭と前哨戦から既にふるいにかけられそうです。
生粋の逃げ馬不在となる今回はマテラスカイにとって歓迎すべき展開となるでしょう。1400mもプロキオンSで勝利している距離であり心配はなさそうです。
ここで勝利しても本番のフェブラリーステークスでインティとバッティングしてしまうという贅沢な悩みが待っていますが、G1未勝利に終わった昨年の挽回をするためにもお手馬の層は厚ければ厚いほどよいでしょう。今回はまだまだ衰えない武豊騎手とマテラスカイから勝負したいと思います。