「ダービー馬はダービー馬から」という格言が競馬にはあります。近年は特にディープインパクト産駒、キングカメハメハ産駒がダービー馬を占めて格言通りとなっていますが、その他の種牡馬入りしたダービー馬たちは昨年はオルフェーヴルが若干食い込んできたもの未だ2強のイメージも強いため今後の奮起を期待したいところ。
そこで今週注目したいのが日曜日東京9レースに組まれている3歳500万下セントポーリア賞です。2015年にはドゥラメンテも勝利しており、昨年の勝ち馬ハッピーグリンもジャパンカップに参戦と、条件戦にしてはまずまずの出世レースと言えるのではないでしょうか。
登録馬を見渡すとダービー馬の産駒が多く、登録10頭中ディープインパクト、ディープブリランテ、エイシンフラッシュの産駒が7頭を占めています。カントル、トーセンカンビーナ、アドマイヤスコールあたりが人気の一角となりそうなメンバー構成ですが、注目したいのが同じダービー馬でも非サンデーサイレンス系であるエイシンフラッシュ産駒の2頭です。
インテンスライトには厩舎所属で調教師の息子でもある菊沢一樹騎手、メリーメーキングにはノースヒルズの勝負服はお馴染みの武豊騎手がそれぞれ騎乗を予定しています。いずれも未勝利脱出に時間の掛かった馬ではありますが、父のエイシンフラッシュ自身ダービーこそ制したものの、古馬になって天皇賞(秋)を勝利するなど早熟だけではなく成長力も見せた現役時代を考慮すると今後の伸び代に期待したいところ。
一頭傑出しているよりは様々な種牡馬が活躍したほうが盛り上がるのではないでしょうか。今年で産駒デビューから3年目となるエイシンフラッシュは残念ながら未だに重賞勝利は無しですが、初年度産駒のクリノフラッシュが昨年末に特別戦を2連勝しており、成長力を暗示する成績を残しています。
ここを勝ったからと言ってクラシックへの出走が確約されるほどの賞金額にはなりませんが、今後の展開も含めて今回はエイシンフラッシュ産駒に期待して応援したいです。