海外ではクラシックで優秀な成績を残したら3歳で即引退してスタッドインという流れも少なくないですが、日本のレース体系では賞金が高額なことなどもあり、種牡馬入り確実と言える競走馬でも古馬になってからも現役生活を続けるのがスタンダートです。それでも、不意の故障などによる電撃引退で結果的に4歳から種牡馬を始めることもあります。
そんな中の1頭であるクロフネが、昨年でこれまでの総種付け頭数が2995頭となり、これまでアラブのタガミホマレが保持していた国内系種馬の最多種付け2909頭を抜き歴代1位となる新記録を樹立しました。また、サラブレッドに限る記録においては2017年時点でそれまでのフジキセキを抜き1位となっており、名実ともに国内最多種付けの記録に残る種牡馬となりました。
ここまでの人気になったのは現役時代にNHKマイル、ジャパンカップダートを共に圧巻のパフォーマンスで勝利したというのもありますが、初年度産駒のフサイチリシャールが朝日杯FSを制し、長年に渡りコンスタントに重賞勝ち馬を輩出しつつ、種付け料もリーズナブルに抑えられてきた点が挙げられるのではないでしょうか。
参考までに、ディープインパクトは昨年までの総計は12世代で2771頭となっており、年間の種付け数でもディープインパクトが上回る傾向となっているため、いずれは追い抜かされる記録かもしれませんが、種牡馬生活18年目に入っても現役で頑張っているクロフネにはまだまだ頑張ってもらいたいですね。