桜花賞(G1)の前日に阪神で行われる阪神牝馬ステークス(G2)こちらも距離は桜花賞と同様の外回り1600メートルで争われるレースである。
今年、少し注目してみたいのがスマートレイアー(牝6 栗東・大久保龍志厩舎)現在は19戦7勝2着3回という馬である。
前走の東京新聞杯(G3)では後方からの追い込みを武器にしていた馬が一転してスローに落としての逃げ切り勝ちを決めたため非常に驚いた。鞍上の吉田隼人騎手も腹を括っていたかのような競馬でありナイスプレー。
この馬は元々は秋華賞(G1)3着などがあるように若い頃から活躍していたが、4歳時の秋から翌5歳時の春までは4回走って掲示板外が3回と少しスランプの時期があった。
ところが、ヴィクトリアマイル(G1)8着後に出走した米子ステークス(OP)でそれまでとは違う先団に取り付く競馬をしたところあっさりと快勝。その後、秋に復帰すると府中牝馬ステークス(G2)2着、エリザベス女王杯(G1)コンマ1秒差の5着、そして前走の東京新聞杯1着と明らかに4歳時の成績が悪かった時期より馬が良くなっている。米子ステークスと東京新聞杯で先行スタイルも試し結果も出たため脚質に自在性がでた今のスマートレイアーならば、ペースに合わせて競馬ができる可能性がある。
2014年と2015年も阪神牝馬ステークスからヴィクトリアマイルのローテーションを選択しており、14年は1着→8着、15年は4着→10着という結果が残っている。どのレースも追い込み一辺倒の競馬であったため、どうしても展開に泣かされるなどの不利があった。
今年のスマートレイアーは去年までにはなかった武器を引っ提げて登場してくる。注目の阪神牝馬ステークスとなりそうだ。