4月9日(土)阪神競馬場で阪神牝馬S(GⅡ)が開催されます。昨年までは芝1400での開催でしたが、今年からはヴィクトリアマイルの前哨戦らしく、本番と同じ芝1600での開催となります。より結びつきが強くなるだけに、要注目の一戦です。
二冠馬ミッキークイーンに、東京新聞杯を快勝したスマートレイアー。現役引退を撤回してここに臨むストレイトガールなど、かなりの好メンバー揃いですが、注目はアンドリエッテ(牝4 栗東・牧田厩舎)。昨年は牝馬クラシック戦線を歩み、桜花賞6着→オークス5着→秋華賞4着。馬券圏内まではあと一歩でしたが、上位グループの一頭だったことは確かでしょう。
末一手の脚質から、どうしても展開に左右される弱みがありましたが、前走のうずしおSを見れば、昨年とは別馬の可能性があります。すんなりと逃げられたリラヴァティが作り出したペースは、800通過が49秒1→1000通過が61秒3の超がつくスローペース。例によって後方で脚を溜めるアンドリエッテにとってはまたもや厳しい展開となりましたが、そこはさすがデムーロ騎手。ペースが遅いと見るや、6ハロン過ぎから一列前のポジションを取りに行きました。そしてそこで一息いれてから、勝負所で再加速。もちろん、鞍上の手腕が光った一戦と言えますが、2段加速の競馬に応えたアンドリエッテの地力、成長も見逃せないところ。そして距離適性もやはりマイルがベストの印象だけに、1400から1600へと変更された点も、この馬にとっては追い風となることは間違いありません。ニ冠馬、GIホースをなぎ倒して、いざヴィクトリアマイルへ。