京都競馬場の日曜メインレースは3歳重賞の「きさらぎ賞」です。2007年から出走頭数が10頭以上となったことはなく、今年も8頭立てということで例年通り少頭数でのレースとなります。
これまでの勝ち馬には、2016年のサトノダイヤモンド、2015年ルージュバック、2012年ワールドエース、2011年トーセンラーなど後のG1戦線で活躍した馬が多く、西の出世レースとして注目されておりますが、あまり頭数が集まらないのは寂しいところです。
今年の上位人気は、東京スポーツ杯の2着ヴァンドギャルドをはじめ、同レース3着のアガラス、 前走のこうやまき賞で2勝目を挙げたダノンチェイサーあたりが有力。しかし、今回私が注目しているのは未勝利を勝ち上がってきたばかりのメイショウテンゲンです。
メイショウテンゲンは、今回の出走馬の中で唯一500万・オープンクラスでのレース経験がない馬です。実績的には8頭中8番目と言えるかもしれませんが、同馬の魅力の一つと言えるのが京都外回りの適性です。
父ディープインパクトに関しては説明は不要でしょうが、母メイショウベルーガは京都の重賞を3勝している京都巧者。エリザベス女王杯でも2着に入着しており、競走成績全体を見てみても京都の芝コースは11戦して「4-2-0-5」、勝率は36.4%、連対率54.5%と好成績を残している牝馬です。
メイショウテンゲンはこれまで京都競馬場は2戦して2着が2回。勝ち切ることはできておりませんが、その2戦ともきさらぎ賞と同じ京都1800mの条件で、力を発揮しやすい舞台であることは証明済みです。血統面の裏付けからも、ここはベストの舞台と言って良いでしょう。
前走の未勝利戦では2馬身差をつける完勝だったものの、直線半ばから外へとヨレるシーンも見られ、まだまだ幼さが残っている印象もあります。それでも末脚には持久力もあり、長くいい脚を使えるのも速い上がりの出ない今の京都にはピッタリでしょう。
実積的にも今回は伏兵扱いされそうですが、京都巧者の母を持つ素質馬メイショウテンゲンの走りに注目したいと思います。