今週土曜の小倉10レースに組まれている3歳500万下の特別戦「あすなろ賞」は、その条件からこれまでクラシックに縁の薄いレースでしたが、昨年の勝ち馬エポカドーロが皐月賞1着、ダービー2着という成績を残したことで俄然注目を浴びることとなりました。過去5年の勝ち馬を見ても、アドマイヤゼウスやマウントロブソンといった活躍馬が名を連ねています。
今年は登録10頭が参戦となりましたが、日曜に東京競馬場で開催される共同通信杯が7頭と少頭数になったため、結果的にこちらのほうが頭数が揃った形となってしまいました。メンバーを見渡すと、地元の佐賀競馬からはカンパニー産駒のオールアウトが参戦、また、昨年のエポカドーロと同じオルフェーヴル産駒からはヘリオス、一昨年・昨年と結果を残してきたハービンジャー産駒からはアドマイヤリーブラ、ハバナウインド、そして京都2歳ステークス勝ち馬ベルラップの全弟カセドラルベルなどが揃っており、面白い一戦となりそうです。
中でも今回注目したいのが、武豊騎手の騎乗するアスクフラッシュです。その名の示すように父はエイシンフラッシュで、デビューから3戦目となった前走では、逃げ切って初勝利を決めました。母の父がアグネスタキオンということでクラシックと関連深い血統でもあり、これまで数々のG1馬を輩出してきた下河辺牧場で生産され、オーナーはストレイトガールなどでお馴染みの廣崎利洋HDということでG1の気配も漂う背景の持ち主でもあります。
土曜のローカル開催なので注目度は落ちるかもしれませんが、かなり面白そうなメンバーが揃った今年は見応えたっぷりの一戦となりそうです。中でも武豊騎手のアスクフラッシュはとくに楽しみで、昨年のエポカドーロに続く大物誕生となるか、ぜひご注目ください。