障害における日高の星「ニホンピロバロン」の生産者、福岡清牧場が味わう43年ぶりのG1制覇の味

昨年末、競馬界の話題を集めに集めたオジュウチョウサンの有馬記念参戦。その結果、王座空位となった中山大障害では長期休養を繰り返しながら現役を続けたニホンピロバロンが勝利し、古株ながら障害界を背負っていく立場となりました。この勝利でニホンピロバロンは、生産者の福岡清氏の牧場へ2冠牝馬テスコガビー以来なんと43年ぶりのG1勝利をもたらすこととなりました。

福岡清氏はマイネル軍団の総帥としてもお馴染みの岡田繁幸氏と同級生ということで競馬界に長く携わり貢献されている方の一人で、ニホンピロバロンの口取りにも30年来の付き合いになる小林オーナーと共に参加しました。

テスコガビーが勝利したのが1975年ということで、ちょっとしたベテランの競馬ファンでも現役時代を見ている方は稀といえる時代になったかもしれませんが、社台・ノーザン全盛の平成で最後の開催となった中山大障害で意地を見せたのが小さいながらも努力を続けてきた牧場あたりに競馬の奥深さ、競馬はドラマだと言われるところなのかもしれませんね。

8歳暮れに新たな障害チャンピオンとなったニホンピロバロン。9歳となる今年はどんな活躍を見せてくれるのでしょうか?日高応援の意味も込めて、活躍を見守っていきたいと思います。

同牧場は、1960年に先代の福岡巌氏が開業。1975年の桜花賞で単勝オッズ1.1倍という人気に応えて桜花賞を制し、その後のオークスでも8馬身差をつけて快勝し、牝馬二冠を達成した名馬テスコガビーを生産した日高の牧場です。現在は福岡家次男で2代目の清氏と妻のみえ子さんが、繁殖牝馬1頭のみ管理しております。