4月9日(土)の阪神競馬場メインレースは阪神牝馬ステークス(G2)。近年はヴィクトリアマイル(G1)に向けての重要な一戦として有力牝馬が出走してくるレースとなっている。
今年、上位人気に支持されそうなのが、ミッキークイーン(牝4 栗東・池江泰寿厩舎)。昨年の、オークス(G1)、秋華賞(G1)の牝馬2冠を制した馬である。
2400メートルと2000メートルのG1を勝った馬が今回の阪神牝馬ステークスの距離1600メートルをこなせるのか?というところに注目が集まっているが、ミッキークイーンは昨年の未勝利戦と2月のクイーンカップ(G3)でマイルの競馬を経験している。
未勝利戦が1番人気1着、クイーンカップが3番人気2着という結果であった。クイーンカップに出走した時は、スタートで好発の馬と比べてやや遅れをとったが、折り合いも問題なしで道中は最後方からという競馬になった。
4コーナーから徐々に仕掛けて直線に入ると、内から外に持ち出して最後までよく伸びていた。勝ち馬とはコース取りの差で敗れたが、最後の末脚はこの馬が最も目立っていたため、マイルが走れないわけではないと感じる。逆に負けて強しという印象も受けた。
ただ、2400メートルであれだけ完璧な競馬をしていることもあり、適距離はやっぱり中距離かもという部分はあるかもしれない。
ミッキークイーンの全姉にインナーアージ、全兄にトーセンマタコイヤという馬がいるが、インナーアージは現役時代、中距離を中心に使われており最後のレースとなった2500メートルのサンシャインステークス(準OP)を勝っている。トーセンマタコイヤも、デビューから3戦連続して2000メートルクラスのレースを使われ3連勝。
能力の高さだけでこなしてしまう可能性もあるが、古馬となりマイルのスペシャリストが集まるこのクラスでどういう競馬を見せてくれるか。さらに、今週はミッキークイーンは前走・ジャパンカップ(G1)8着以来の4ヶ月半ぶりの実戦となる。
休養明けの成績は、オークス以来だったローズステークス(G2)で2着という成績が残っている。この点も今回のミッキークイーンにとってはポイントとなるだろう。昨年の3歳牝馬G1戦線の主役だった女王の復帰戦に注目だ。