【小倉大賞典2019予想】人気の盲点となる穴馬は?

競馬では特定条件でいつも以上の実力を出すような「巧者」という言葉を使うことが多いですが、特にローカル競馬場を得意とするような馬が多いような印象があります。古くは洋芝になると一変するエリモハリアーや、小倉で快進撃を続けたメイショウカイドウなどが思い浮かびます。

今週日曜小倉のメインレース、小倉大賞典にもそんな「巧者」の気配を感じるレトロロックが登場してきます。栗東・角居厩舎の管理する7歳のディープインパクト産駒で、鞍上には京都記念のダンビュライトでG2制覇を飾ったばかりの松若騎手を迎えて今回は挑みます。

通算成績は26戦6勝ですが、小倉競馬場に限ると【4-1-0-1】と圧倒的なパフォーマンスアップが見られます。また、条件戦だけでなくオープンでの勝利も小倉で果たしており、見かけの数字だけではないことがわかります。今回は同厩舎からウオッカ産駒で毎回人気を背負っているタニノフランケルに、このレース過去5年で3勝と相性抜群の川田騎手が騎乗するため「2頭出しは人気薄から」の格言にも当てはまります。

レトロロックにとっては昨年の福島記念11着以来3ヶ月ぶりの出走となりますが、休養明けでも好走している実績を見る限り心配はいらないでしょう。重賞は3戦して8着、9着、11着と成績を残せておらず、今回も伏兵扱いが濃厚。しかし、小倉での実績、勢いのある鞍上、余裕をもったローテーションと三拍子そろった割には人気の盲点となりそうなレトロロックは、絶好の狙い目ではないでしょうか。