4月9日(土)の阪神メインは阪神牝馬ステークス(G2)。今年から10年ぶりに距離が1600メートルに戻った形のレースとなるが、今年の注目馬の1頭はカフェブリリアント(牝6 美浦・堀宣行厩舎)
戦績
現在は20戦6勝2着3回という成績を残している。カフェブリリアントは昨年の阪神牝馬ステークスの覇者である。
昨年は距離1400メートルで行われたレースだったが、緩みのないペースの中を道中は先団からの競馬で最後はキッチリと前の馬を捕らえての1着であった。
次走のヴィクトリアマイルは前半600メートルが34秒3、800メートルが45秒5の速い流れを中団から追走しての5着。前とは大きく離されたレース展開となったため、直線で懸命に差を詰めたが届かなかった。ただ、後ろの組のグループには交わされることはなかったため力があるところはしっかり見せた印象だ。
近走・距離適性
その後は夏の新潟マイル重賞・関屋記念(G3)で1番人気に支持されるも7着、府中牝馬ステークス(G2)では5番人気3着、2015年から重賞となったターコイズステークス・1番人気8着という結果が残っている。
関屋記念はスタートで少し立ち遅れが響き、直線でも若干、窮屈になる部分が見受けられたため、決してスムーズな競馬ではなかった。
府中牝馬ステークスでは珍しく折り合いを欠く面がありながらも後方13番手から東京の長い直線を生かして大外から追い込んできての3着。
前走のターコイズステークスも府中牝馬ステークスの時と同じく、道中引っ掛かって仕方がなかった。直線に入るまでガマンできずに4コーナーで3番手のポジションにまで上がってきたが、さすがに前に取り付くのに早すぎたため全く伸びずに8着に沈んだ。
府中牝馬ステークスは最後のゴール前で他の馬と脚色が一緒になったところもあり、距離的にはマイル前後のほうがこの馬には向いている印象がある。ここ2走は道中で引っ掛かるところが見受けられるため、この点も休養を挟んで改善されているか注目してみたい。
着順より内容に注目
ただ、過去3走の1着馬とのタイム差は、コンマ4秒差、コンマ2秒差、コンマ4秒差と着順ほど悪くはなく道中で落ち着いて走ることが出来れば牝馬限定戦では能力は上位だ。持ち時計がない馬だけに、少し時計がかかった馬場状態のほうが良さそうな気もするため、当日の芝コンディションも気にしてみたいところ。
昨年は1:38.7という非常に時計のかかる重馬場でも勝っており、阪神牝馬ステークスも稍重で行われたレースだった。休養明けの成績は【1-0-1-1】であるため特に神経質にならなくても大丈夫だろう。
ずば抜けた強さは感じられないが、上手に競馬ができた時はキッチリと上位に顔を見せるカフェブリリアントの競馬にも今週は注目だ。