日本の競馬ではどうか?米2歳王者の種牡馬シャンハイボビー、今年から供用

今年からアロースタッドで種付けを開始されるアメリカ産の輸入種牡馬のシャンハイボビー。現役時代はデビューから5連勝でBCジュベナイルを制し、エクリプス賞最優秀2歳牡馬に選出されました。父、母ともに日本の主流な血統とは遠く離れておりインブリードの心配も少なく、様々な繁殖牝馬を候補にあげることが可能な血統背景となっています。

昨年12月15日の中山ダート1800mで開催された新馬戦では美浦・萩原厩舎所属のハクモクレンが単勝1.8倍の支持に応え逃げ切りで勝利し、日本での供用開始前から産駒初勝利を飾り幸先の良いスタートとなりました。自身の現役時代の成績から仕上がりの早さやダート適性に主眼が置かれており、産駒も短距離路線が主戦場とみられるところかもしませんが、ハクモクレンの勝利で更に長い距離もこなせるのではないかという期待もかかるようになったため受胎条件200万円の種付け料は案外お買い得なのではないかと見ています。

最近の萩原厩舎はルヴァンスレーヴやエピカリスとハイレベルなダート馬を育成することで定評があります。また、ハクモクレンのオーナー吉田和子氏はラビットラン、ゴールドティアラ、ベガ、キストゥヘヴンなど牝馬と縁の深い馬主でもあり、そういった意味でも期待してみたい一頭です。

そして今年に入り美浦・菊沢厩舎のマリアズハートもデビュー戦で勝利を果たし、分母が少ないもののこれまでデビューした7頭中2頭が勝ち上がりと悪くない成績となっています。日本で本格的に産駒がデビューしだすのはまだ先の話になりますが、すでに産駒が活躍し始めているというのは種牡馬シャンハイボビーの力強い後押しとなることでしょう。今後が楽しみな種牡馬の1頭ですね。