春のG1、そして世界のG1へと繋がるスーパーG2「中山記念」が24日に中山競馬場で開催される。大舞台へのステップとして使われやすいレースということもあり、例年レベルの高い馬が集まりやすい一戦だ。今年もG1馬が5頭と実績馬が多く、豪華なメンバー構成となっている。
強い馬の参戦が多いため基本的には紛れの少ないレースだが、大目標がこの先の馬も多く、今年もG1馬5頭全てが今季初戦。伏兵にも付け入る隙はあるのではないだろうか。
ということで今回はそんな伏兵の一頭、マイネルサージュを紹介させていただきたい。
今回は上位陣の層がかなり厚いのでさすがに厳しいのでは?と感じるファンも多いと思うが、今年初戦の中山金杯では勝ち馬ウインブライトと0.2秒差の6着に善戦しており、同馬を指標とするなら紐で狙ってみるのも面白いかと。
ただ、単純な面白さだけでなく、いくつかの好走条件に当てはまる一頭でもあるので、穴馬として警戒したい一頭でもある。当サイトが公開している中山記念の過去10年のデータが導き出した傾向や、筆者が独自で調べた傾向に当てはまる要素をいくつか挙げてみたいと思う。
「前走2000m」
今回が距離短縮となる馬は「8-6-3-62」と8勝しており、距離短縮組が中心となる。そんな中でも好成績なのが前走2000mで、過去10年の成績は「4-4-2-30」。前走距離の中では馬券圏内の頭数が最多で、勝利数も最多となっている。急坂を2回超える中山の芝1800mは比較的スタミナも問われるコースで、実際に距離延長組(2-2-7-20)は苦戦傾向にある。マイネルサージュの前走は東京の芝2000mの白富士Sで、近5は全て2000mを使っている。距離については問題ないだろう。
「前走白富士S」
前走が白富士Sだった馬の過去10年の成績は「1-1-0-10」と良績と呼べるほどではないが、連対している2頭は2017年の2着馬サクラアンプルール(8番人気)と、2010年の1着馬トーセンクラウン(13番人気)といずれも人気薄の穴馬だ。中山記念で単勝オッズ「30倍以上」だった馬で馬券圏内に入ったのはこの2頭のみで、白富士S組は同競走において唯一穴馬を排出しているレースでもある。今年前走が白富士Sだった馬はマイネルサージュ(8着)の一頭のみとなっており、警戒しておきたいところ。
「近5戦までにハンデ戦で3着内」
5走前までにハンデ戦で3着内に入っていた馬は過去10年で9頭もおり、2012年以降は毎年連対している。ハンデ戦で好走している馬が別定戦のここでも好走するというのはなかなか変わったデータではありますが、7年連続で連対しているというのは無視できないデータでしょう。マイネルサージュは4走前の七夕賞で2着に好走しており、このデータに見事に当てはまる。
「6歳以上」
過去10年の「7番人気以下」の成績は「1-3-2-56」。比較的堅実な決着が多い中で、6頭の人気薄が馬券圏内に入っている。この6頭全ては年齢が「6歳以上」の馬であった。7歳馬は3頭、8歳馬も2頭が馬券圏内に絡んでおり、高齢馬も頑張っている。高齢馬でも問題ないという点も特徴といえそうだ。マイネルサージュは7歳馬だが、高齢馬だからと言う理由だけで馬券の買い目から外してしまうのは危険かもしれない。
以上、4つの傾向が当てはまるということで、マイネルサージュは穴馬として十分注意しておきたい。