24日は阪神競馬場の開幕週を飾る重賞「阪急杯」が行われます。出走頭数はフルゲート18頭が揃い、多種彩々の路線から集結してきました。
阪神Cからは1着のダイアナヘイロー、2着のミスターメロディ、3着のスターオブペルシャが揃って出走してきているほか、3連勝でオープン入りを果たしたエントシャイデンや、追い込みを決めてオープン再昇給のタイムトリップと言った勢いのある馬達に加え、近走成績が悪くても重賞で差のない競馬をしてきた馬達も多かったりと、実に予想が難解なレースとなっております。
そんな中で筆者が注目しているのは、リョーノテソーロです。今年ですでに4戦目とレースを使われておりますが、最終追い切りは美浦の南Wで52.5-38.4-12.8と好時計。単走で一杯に追われてしっかりと負荷をかけられており、状態は良さそうです。
前走はシルクロードS・9着。もともとダートでデビューし、距離も1400~マイルあたりを主戦場としていた馬でしたが、ここ4走は1200mの芝レースに出走し、3着→7着→6着→9着という結果に終わっております。一見するとオープンの壁を感じる結果ではありますが、レースの内容はそこまで悲観するものではありません。
前走のシルクロードSは中段から追走し、直線に向かうとスパートを掛けた直後に前が詰まってしまい、しばらく追えずにラスト50mでようやく追い直しての9着でした。2走前の淀単距離Sでは、出遅れ最後方から徐々に追い上げ、内々から直線を向くと脚色抜群でインを突いてきました。ところが、ここでも前が壁となり追えず、このレースもまたラスト50mぐらいからようやく追い出しての6着というレースでした。
このように近2戦は前が詰まる不運が続いておりますが、いずれのレースも脚色は残っていましたので、不利さえなければもっと上位に来ていた可能性は高いと感じております。追い出してからでも脚は伸びていることから、距離が伸びても走れる脚はありそうです。今回の阪急杯は1ハロン延長の1400mとなりますが、むしろ力は出し切りやすい距離ではないでしょうか。リョーノテソーロの全3勝中2勝は1400mでのものですし、距離で割り引く必要はないでしょう。
一番直近に走った1400mのレースは5走前に東京競馬場で行われたオーロカップ(4着)でしたが、同レースでは今回人気となりそうな阪神C・2着のミスターメロディ(5着)に先着していますし、同じく阪神C・3着のスターオブペルシャ(3着)とも0.2秒差と差のないレースをしております。広い東京ではここまで善戦できているのですから、前走の京都から幅員の広い阪神へ代わるのはプラス。今回はのびのびと走れることでしょう。
ということで、1200mのレースで不運続きだったリョーノテソーロにとって、この阪神競馬場の1400mは条件好転。近走の着順からもそこまで人気とならない可能性が高く、ここは絶好の狙い目でしょう。