先週の牝馬の桜花賞に引き続き今週は牡馬クラシック初戦の皐月賞(G1)が日曜日の中山競馬場で開催される。今年の注目馬の1頭はエアスピネル(牡3 栗東・笹田和秀厩舎)。
エアスピネルは皐月賞前の現時点の成績が4戦2勝2着1回となっている。
前走は皐月賞トライアルの弥生賞(G2)道中は12頭立ての5番手からの追走となり、直線でもよく伸びたが勝ったマカヒキから0.3差の3着に終わっている。
マカヒキ、リオンディーズ、エアスピネルの3強と謳われた中でのレースで最も前に位置するかと思われたが結果的にリオンディーズを見る形での競馬。マカヒキとリオンディーズがクビ差の接戦の競馬であり、そこから2馬身後ろにエアスピネル。対リオンディーズとの直接対決は2戦2敗となった中での今週の本番である。
前走の弥生賞は12頭立てと落ち着いた頭数のレースとなり、あまり器用さは求められなくてもいい環境だったのはあるかもしれない。今回は一生に一度のクラシックということでフルゲートは確実と見られている。仮にフルゲート割れでも前走の弥生賞よりは頭数は揃う。
小回り中山のフルゲートだと今度こそエアスピネルのセールスポイントのひとつである器用さが活きてくる可能性があるかもしれない。
幸い、今年はサトノダイヤモンド、マカヒキ、リオンディーズと3強に近い形となりそうで、この3頭が道中で牽制する流れになればエアスピネルへの注意は薄くなりハマったという逆転劇が見られるシーンもありうる。
通常の年であれば、エアスピネルも弥生賞で4着以下に5馬身の差を付けているため最有力候補の1頭になるのだが今年の場合はそうもいきそうにない。逆にこの少し気楽な立場を利用しての一発に期待してみたい今年の皐月賞だ。