サトノダイヤモンド、マカヒキの無敗馬2頭に、スプリングSの勝ち馬マウントロブソン。さらに若葉Sのアドマイヤダイオウ、共同通信杯を勝ったディーマジェスティと、今年はまさに「ディープ祭り」とも言える皐月賞ですが、意外にもディープ産駒は未だに皐月賞を勝ったことがありません。大願成就となるのか、それともまたも・・・。
データ派の馬券ファンにとっては、非常に興味深い一戦となりそうですが、今年はディープ産駒の皐月賞馬が誕生するような気がします。その最有力候補がディーマジェスティ(美浦・二ノ宮厩舎)です。ホープフルS取消後で万全とは思えなかった共同通信杯を快勝。デビューからの4戦すべてでメンバー最速の上がりをマークしており、如何にも走るディープ産駒の典型と言えるでしょう。
共同通信杯→皐月賞のステップが強いというデータも後押し。近年、このステップで皐月賞を快勝したのは2012年のゴールドシップと2014年のイスラボニータ。昨年のリアルスティールの本番では2着と好走しました。
そしてもう一つ、血統面の後押しもあります。ダービー卿CTを快勝したマジックタイム、先週の春雷Sで9番人気ながら2着と好走したワキノブレイブは母父がブライアンズタイムで、ニュージーランドTを勝ったダンツプリウスは父がブライアンズタイム。このように、とにかく今季の中山芝で猛威を奮っているのがブライアンズタイムの血であり、ディーマジェスティも母父がこのブライアンズタイム。
なにもかもが追い風とも感じるディーマジェスティ。サトノダイヤモンド、マカヒキではありません。ディープ産駒の一番手は、間違いなくこの馬でしょう。