【阪神大賞典2019予想】今年はG1馬も、4,5歳馬も不在!警戒すべき穴馬とは?

17日は春の天皇賞に向けた最重要レース「阪神大賞典」が阪神競馬場で行われます。日本一長い距離のG1である天皇賞春を狙う馬は、やはり名実ともに名馬が多いようで、かつてはナリタブライアンとマヤノトップガンの大接戦や、時にはオルフェーブルの大疾走事件など別の意味で強さを認識したこともあり、やはりG1レベルの馬の強さを再認識させてくれるレースでもあります。

今年は昨年に続きG1馬の出走がないのが残念ではありますが、昨年の勝馬レインボーラインが天皇賞馬となったように、現G1馬がいなくとも将来のG1馬を輩出する可能性が高いレースであり、注目必須の一戦と言えるでしょう。

シャケトラやリッジマン、アドマイヤエイカンなどの重賞馬も有力ですが、今回注目しているのは重賞未勝利の「ケントオー」です。ケントオーはダンスインザダーク産駒の7歳牡馬で、これまでの実績はオープンの米子Sの勝利があるぐらいで、その勝利以来約2年9ヶ月勝ち星を挙げれておりません。しかも7歳馬はここ10年の阪神大賞典で一度も勝てていないどころか、2着さえもありません。実績的にも世代傾向的にも、分が悪いと言わざるを得ません。

唯一買える点は「長距離適性が見込める」という点のみでしょう。ダンスインザダーク産駒ですから長距離適性は血統的背景としてはあるのでしょうが、これまでの戦績を見直してみますと、最長距離は2400mの2回と3000mの実績はゼロとなっております。その2400mの2回のレースはいずれもG2(日経新春杯、京都大賞典)で、結果はいずれも7着に終わっております。

7着では長距離適性は無さそうに思えますが、勝馬との着差は1.1秒と0.4秒とそこまで離されておりませんし、いずれも二桁人気でしたから人気以上には走っていることにはなります。他にも2200mを2戦しており、こちらもいずれもG2レースで、いずれも5着で人気以上の上位に来ております。

今年は幸いにしてG1馬も不在、近2戦は7着から5着と着順も伸ばしてきており好気配、さらには脚質的にも上がりが使える馬なので、距離さえ持てば馬券圏内に入ってくる可能性は十分あると考えても良いのではないでしょうか。

7歳は過去10年で連対すら出ていないと上で述べましたが、逆に好走傾向にある4,5歳馬が今年は1頭も出走しておりませんので、不振なデータも今年は覆る可能性もあるかもしれません。今回は馬券的妙味たっぷりな伏兵扱いとなる可能性が高く、3着内に来ただけで配当は一気に上がるでしょう。おさえておく必要がある1頭と判断し、馬券に組み込みたいと思います。