今週日曜、中山メインレース開催のマーチステークスはマイラーでも中距離馬でも対応しやすい1800mのハンデ戦ということでフルゲート16頭に対して24頭が登録と人気のレースとなりました。
昨年は上がり馬のハイランドピークが勢いそのままに勝利することを期待されていたものの出だしの躓きにより得意の形へと持って行けず9着敗戦となりましたが、昨年のリベンジなるか今年も登録してきています。前走もややチグハグな競馬で5着、かつ太め残りだったことを考えると叩き2戦目で馬体が絞れてきていれば見直したいところですが、少し危険な人気馬といった印象もあります。
そこで今回注目したいのがカネヒキリ産駒の牝馬・エイシンセラードです。1000万条件勝利後に強気のTCK女王盃に参戦も8着と大敗していますが、格上挑戦ながら2番人気と高い支持を受けており素質と期待の高さを伺えます。その後の準OP・上総ステークスで2番手追走から危なげなく押し切り、ようやく堂々とオープン馬として重賞挑戦となります。
中2週と間隔を詰めてのレースになりますが、これまでも同じローテーションで2戦2勝とパーフェクトな戦績、前走で中山コースも経験しており通算戦績6戦4勝に偽りなしと見て良いでしょう。
問題は過去10年のデータで牝馬の勝利がゼロということで、参戦自体のサンプルも少ないとは言え壁は低くありません。サンビスタ以降牡馬と互角に渡り合える牝馬も不在ということで、そろそろ女傑の誕生にも期待したいところ。データ的に全力で推しとは言い難いですが、能力の高さは折り紙付きのエイシンセラード、オッズと相談で馬券も検討しつつ、走りにぜひご注目ください。