古くはテイエムオペラオーも勝利し、その勢いそのままに皐月賞制覇にもつながったレースが、今週土曜日阪神のメインレース毎日杯です。
昨年の勝ち馬ブラストワンピースは有馬記念を制し年度代表馬にまで上り詰めており、一昨年の勝ち馬アルアインもテイエムオペラオーと同じく皐月賞を勝利、さらに2年前の勝ち馬スマートオーディンは今年の阪急杯で復活劇を魅せるなど、話題性に事欠かないレースとなっています。
トライアルではないため皐月賞への優先出走権があるわけではありませんが、勝利すれば賞金順で出走権はほぼ間違いなく得られるため、出世馬を多数輩出するこのレース、今年もぜひ注目しておきたいところです。
1勝馬が中心のメンバー構成となっていますが、今回取り上げたいのはケープブランコ産駒のランスオブプラーナです。きさらぎ賞では逃げて3着、その後のアルメリア賞で500万下を卒業し、ここに挑みます。デビュー以来逃げを中心に先行して安定感のある競馬が出来ており、スタイルの確立されている強みがあるのは推せる材料の一つで、これまでの5戦で1番人気は1回のみと、人気が中々上がって来ないのも魅力となっています。
今回もヴァンドギャルド、ウーリリといったディープインパクト産駒の売れそうなメンバー構成ということで、重賞上位実績もある2勝馬と考えると人気の盲点といえるポジションにいます。
展開を考えても逃げを主張したい馬は地方から参戦のアンタエウスくらいで、戦績は立派なものですが中央芝のスピード競馬に初っ端から対応できるかと言えば疑問も残るため、ここはランスオブプラーナがすんなりとハナにいけるのではないでしょうか。ヴァンドギャルド、ウーリリ、そしてシンザン記念2着のマイネルフラップなど、有力どころは後ろからのスタイルなので展開利も見込めます。
過去10年のデータでは逃げ切りの勝ち馬はいませんが、それを覆すだけの能力の高さを示すことができるかどうか。ぜひご注目ください。