高松宮記念も終わりいよいよドバイワールドカップデーが近づいてきています。今年も日本からは4レース合計で8頭が参戦となりましたが、やはり注目を集めるのはドバイターフに出走予定の昨年の三冠牝馬アーモンドアイでしょう。連勝を切らすことなく海外G1制覇で今年のスタートを切ることができるか、果たしてどこまでいけるのかが見もののアーモンドアイですが、強敵となるのは海外馬ではなく今回で引退となる日本のヴィブロスではないかと見ています。
同レースで一昨年優勝、昨年2着とこれまでのキャリアは戦績が示しているように一日の長があります。おそらくアーモンドアイに人気が集中することを考えれば単勝に妙味があるのではないでしょうか。
そして同馬主である大魔神こと佐々木主浩オーナーの所有馬ではシュヴァルグランもドバイシーマクラシックへと出走を予定していますが、その後に続く大物が不在という現状となっています。個人馬主なので大物が連続していた今までが恵まれていただけという見方はあるものの、やはり一番大きな要因はこのファミリーを支える屋台骨と言っても良い繁殖牝馬ハルーワスウィートに不受胎、流産が続いていたことでしょうが、今年6年ぶりにハーツクライとの産駒が誕生し、成長に期待が掛けられています。シュヴァルグランの全妹にあたる血統背景ということでデビューの前段階からPOGなどでも話題となることは間違いないでしょう。
また、今年の3歳馬ブラヴァスはヴィルシーナの初仔ということで注目の集まる1頭ですが、少し時間の掛かりそうな戦績で春のクラシックよりは長い目で見たほうがよいかもしれません。そのヴィルシーナも4番仔となるキングカメハメハ産駒の牝馬を産んでおり、佐々木オーナーと相性の良い血統のラインナップが続々登場してくるため今後が非常に楽しみになっています。
その他にもセレクトセールで高額落札されながら体質が弱いためデビュー前に繁殖入りした父キングカメハメハ、母スペシャルグルーヴのカヴェルナという馬がいましたが、昨年ジャスタウェイとの仔を身ごもっており、こちらも無事成長すれば先行き楽しみな一頭となることでしょう。
著名人オーナーというだけでなく、その成績からも注目を集める佐々木オーナーですが、いま現役の大物が退いたとしてもまだまだ楽しみな話題を提供してくれることでしょう。