二刀流と言えば古くは宮本武蔵や、現代では野球の大谷翔平選手を指す言葉です。大谷選手は右肘靱帯再建手術が成功したとあり、イチロー選手の引退した今後の野球界においても大きな希望の星として活躍を続けてほしい存在です。そして、競馬界において二刀流と言えば芝もダートもこなす馬を指します。レベルを問わなければどちらも出走するというケースは珍しいことではありませんが、どちらでも頂点を極めるとなるとかなり難しく、ヴィクトワールピサやアドマイヤドンなどが該当します。

そんなヴィクトワールピサが二刀流の名を得るに至ったレース、ドバイワールドカップが今週開催されます。日本からはケイティブレイブがモレイラ騎手で参戦しますが、やはり世界最高水準のレースだけあって相手関係もかなり厳しくなっています。

昨年の勝ち馬で、今年もスミヨン騎手を迎え連覇を目指すサンダースノーもまた芝でもG1制覇を成し遂げた二刀流の1頭。そして昨年は人気の一角を担うもシンガリ負けとなったノースアメリカも参戦しますが、昨年は出遅れによるもので着順を鵜呑みにするのは危険です。その他、前走のペガサスワールドカップ2着から勢いにのるシーキングザソウル、BCクラシックで勝ち馬に1馬身差に迫る2着と健闘したガンナヴェラといった新旧含め強力なメンバーが揃いました。

日本からはケイティブレイブのみですが、アメリカで活躍中のハーツクライ産駒ヨシダも参戦となっています。戦績的にも昨年はアメリカで芝のG1ターフクラシックステークスとダートのG1ウッドワードステークスを勝利しており、ヨシダもまた二刀流のうちの1頭と言えます。

海外所属の日本国産馬飛躍の年と言える昨年でしたが、ヴィクトワールピサ以来の日本馬のドバイワールドカップ優勝はケイティブレイブとヨシダに期待して応援したいです。