G1に昇格してからの2戦は全て1番人気が勝っており、G2だった頃も含めた過去10年の傾向を見ても、上位人気が堅実な競馬をする傾向にある「大阪杯」。伏兵馬が穴を開けるケースは少ないですが、前回公開した過去10年のデータ・傾向が導き出した傾向や、筆者が独自で調べた傾向に当てはまる激走期待馬を1頭紹介したいと思います。
今回紹介したい馬は昨年の皐月賞馬の「エポカドーロ」です。ダービーでも2着に健闘し、昨年春は伏兵馬としてクラシックを大いに盛り上げてくれた1頭です。しかし、上位人気に推された秋競馬では一転、人気を裏切る結果が続いております。前走の中山記念でもこの馬向きの展開となりましたが、結果は5着と掲示板が精一杯。そんな近走の成績から、今回はまた人気を落とすことになりそうですが、果たして穴を開けることはできるのでしょうか?以下に同馬が当てはまる3つの好走条件を挙げました。
「4歳馬」
年齢は若ければ若いほど好走率が高くなっており、年齢別では「4歳馬」が最多の5勝を挙げており、 勝率(16.1%)、連対率(29%)、複勝率(38.7%)の全てでトップとなっております。今年はとくに4歳世代のレベルが高いとされているので、余計に傾向が当てはまりそうですね。
馬齢 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 |
---|---|---|---|---|
4歳 | 5 | 4 | 3 | 19 |
5歳 | 4 | 3 | 2 | 22 |
6歳 | 1 | 2 | 5 | 27 |
7歳 | 0 | 1 | 0 | 16 |
8歳 | 0 | 0 | 0 | 11 |
「前走が中山記念」
前走が中山記念だった馬は最多の3勝を挙げており、過去10年において毎年必ず1頭は掲示板内に入っております。エポカドーロは前走の中山記念で5着。昨年は、同じく中山記念・5着だったペルシアンナイトが6番人気の低評価を覆し2着に好走しました。今年の中山記念組はステルヴィオ(3着)とエポカドーロ(5着)の2頭が出走予定です。
前走 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 |
---|---|---|---|---|
中山記念(G2) | 3 | 2 | 0 | 14 |
有馬記念(G1) | 2 | 1 | 3 | 8 |
京都記念(G2) | 1 | 2 | 3 | 7 |
金鯱賞(G2) | 1 | 1 | 1 | 8 |
ジャパンC(G1) | 1 | 1 | 1 | 2 |
大阪城S(OP) | 1 | 0 | 0 | 3 |
凱旋門賞(G1) | 1 | 0 | 0 | 0 |
アメリカJCC(G2) | 0 | 1 | 1 | 4 |
中日新聞杯(G3) | 0 | 1 | 0 | 0 |
「先行馬」
勝利数や3着内の回数は平行線ですが、好走率ベースでは「マクリ」を除けば「先行馬」が勝率(9.1%)、連対率(21.2%)、複勝率(30.3%)の全てでトップです。4つのコーナーをまわる阪神の内回りコースという条件は、先行脚質のエポカドーロにとって有利に働く可能性が高いのではないでしょうか。
脚質 | 1着 | 2着 | 3着 | 4着以下 |
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逃げ | 0 | 1 | 1 | 8 |
先行 | 3 | 4 | 3 | 23 |
差し | 3 | 3 | 5 | 38 |
追い込み | 3 | 2 | 1 | 28 |
マクリ | 1 | 0 | 0 | 1 |