春の中距離王決定戦「大阪杯」が31日、阪神競馬場で行われます。同じ日にドバイワールドカップデーが行われるため、アーモンドアイやレイデオロ、ディアドラといった中距離芝路線の有力馬が国内不在ということで、真の"王者"を決める一戦かどうかは定かではありませんが、出走頭数14頭中8頭がG1馬と今年もレベルの高いメンバーが揃いました。
G1馬の他にも、金鯱賞・3着のエアウィンザーや、天皇賞秋・2着のサングレーザー、京都記念の1,2着馬ダンビュライトとステイフーリッシュなどの好調馬達も出走し、レベルの高いメンバー構成となっております。
そんな中、今回筆者が注目しているのは2017年の皐月賞馬アルアインです。皐月賞は9番人気の低評価を覆す勝利で、その後のG1戦線でも掲示板を外していない堅実さがあります。前走の金鯱賞・5着で人気は落ちそうですが、今回はプラス材料も多く条件は好転する可能性が高く、絶好の狙い目であると感じます。
まず前走金鯱賞では、ダノンプレミアムが復活快勝劇を見ててくれた中、アルアインは3番人気で5着でした。勝馬から0.9秒差ですから少し差を付けられた感がありますが、別定で斤量が勝馬とは1kg重かったところに雨のため稍重となった馬場では、本来の力も発揮しにくかったに違いありません。
また、この時の馬体重は528kgと過去最高体重でしたので、余計に負荷が掛かってしまった可能性もあります。そんな中で、コース取りも有力馬の中では一番外をまわってきており、距離ロスもより響いたとも言えるでしょう。
前にとりつくと気難しい面を見せる馬で、前走からブリンカーを着用しました。直線ではいったん下がり気味になってから残り50mから伸び返してきたのは、ブリンカーに慣れていなかったことももしかすると影響があったのかもしれません。
今回は昨年3着の舞台ですし、調教後の馬体重も528kgで前走から増減は0。今回もブリンカーを着用してくるようですが、慣れて2戦目からかみ合ってくる可能性もあります。
騎手は前走の柴山雄一騎手から北村友一騎手へと乗り替わりとなりますが、アルアインとのコンビは今回で3度目。昨年の秋の天皇賞4着以来で、その前走のオールカマーでも2着に来ております。天皇賞秋の勝馬レイデオロはドバイですし、2着、3着だったサングレーザーとキセキはいずれも休み明け緒戦ということで、逆転のチャンスは十分あるのではないでしょうか。
枠番も3枠3番と内目を引き、条件はさらに好転。好材料が多く巻き返してくる可能性は高く、人気が落ちる今回はまさに狙い目でしょう。2年ぶりの美酒を味わえるかに注目です。