同日メインレースのクラシックになぞらえて残念桜花賞とも言われるリステッドレース「忘れな草賞」ですが、過去にはチョウカイキャロル、エリモエクセル、エリンコート、ミッキークイーンなどオークス馬もそれなりに輩出しているレースです。今年は15頭の登録があったものの回避が相次ぎフルゲート16頭に対し9頭と少頭数での開催になりました。
期待がかかるのは2戦2勝で初めて2000mに挑む良血馬ラヴズオンリーユーでしょう。ここまでルメール騎手、岩田騎手が乗ってきましたが、ここも乗り替わりでM.デムーロ騎手が鞍上を務めます。全兄にはドゥラメンテ、キタサンブラックと競いあいドバイでついにG1戴冠を果たし昨年種牡馬入りをしたリアルスティールがいます。
トライアルでないため、オークスを目指すなら賞金面で厳しい同馬にとってここは2着ではなく1着が絶対にほしいレースですが、これまで新馬戦、そして前走と兄リアルスティールの名に恥じない内容で勝ち上がってきています。
相手関係を見ると登録段階ではライバルとなりそうだったメイショウショウブやグレイスアンといった重賞でも上位実績のある馬たちが回避したことでラヴズオンリーユーが抜けた1番人気となる可能性が高くなってきました。
DMMドリームクラブの出世頭であったキタノコマンドールが長期休養中ということで、同クラブがかけるラヴズオンリーユーへの想いも大きいはず。ここを勝てばオークスでも面白い存在となりそうなだけに、色々な意味で注目の1頭です。先輩オークス馬たちに並べるように、まずはここを1着で駆け抜けていけるかご注目ください。