先日開催されたドバイゴールデンシャヒーンではマテラスカイが大健闘と言える2着に入る活躍を見せましたが、ロイエイチが取り消しになってもエックスワイジェットが圧巻の逃げ切りを果たすなど、アメリカのダート馬の層の厚さを改めて感じさせる結果となりました。
そんなアメリカ馬たちとの対戦が、来年のドバイを待つことなく今年のアメリカのブリーダーズカップで実現する可能性があります。フェブラリーステークス勝ち馬にはブリーダーズカップクラシックへの優先出走権が与えられるということで、今年の勝ち馬インティには出走する権利があり、鞍上を務める主戦の武豊騎手も挑戦したい意志を野中調教師に伝えたと武豊TVにて語りました。
ただ、優先出走権を得て出走登録料が無料になり、輸送費を負担してもらえるとは言え完全に招待というわけではないためオーナーにかかる負担はゼロではありません。また、ブリーダーズカップならではの特殊な事情として、現地で登録されてる種牡馬の産駒同士の競走が原則であり、未登録種牡馬の産駒が出走するためには追加登録料が必要となるルール上、インティの父ケイムホームが種牡馬登録をされていないというのも渡米にブレーキを掛ける要因となるかもしれません。
追加登録料については武豊騎手が「払って良いなら払いたいくらい」というコメントから自信のほどは見て取れますが、特にこれまで大事に使われてきているインティだけに、オーナー側の金銭的な負担のみならず長距離輸送によるインティへのダメージというのも懸念する声はありえます。
次は順調に行けばかしわ記念と見られており、その後は帝王賞なのかまだローテーションや展望は明らかになっていませんが、順調に行けばアメリカの一流馬と戦う姿を見ることも出来るはず。世界を知る男が身銭を切っても良いと思えるほどに手応えを感じているインティの、果たして海外遠征は実現するのか今後にもぜひ注目していきたいです。