【福島牝馬S2016予想】アースライズ得意のスタミナ活かせる展開になるか?

23日の福島競馬場では古馬牝馬の中距離重賞・福島牝馬ステークス(G3)が開催される。毎年力が拮抗したメンバーが集まるため難しい一戦でもあるこのレース。今年、上位人気に支持されそうなのがアースライズ(牝4 栗東・矢作芳人厩舎)。

12戦2勝2着1回の現時点での成績で少しムラがあるが昨年の秋競馬あたりからは徐々に安定感が増してきた馬である。

元々、春にフラワーカップ(G3)で12番人気2着、オークス(G1)13番人気4着など中距離で激走していた馬だが3歳馬ながら古馬牝馬に挑戦したマーメイドステークス(G3)で0.6差の9着に敗れると秋初戦の紫苑ステークス(3歳OP)でも3番人気、0.4差の7着に敗退。

この2走の結果で次走の秋華賞(G1)ではまたしても単勝164.4倍の16番人気の評価が低い馬に戻ってしまったが、1000メートル通過・57秒4の超ハイペースの展開が向いたのもあり後方14番手から一気の追い込みで5着に入線。1着のミッキークイーンからはコンマ3秒差の好走。

続く、次走のカウントダウンステークス(準OP)では牡馬相手に中団からの差し切り勝ちでオープン入りを果たすと、年明け初戦の愛知杯(G3)では中団からの競馬でコンマ2秒差の3着。

前走の中山牝馬ステークス(G3)では超スローペースの展開不向きと4コーナーで最後方近くまで下がるなど少しチグハグなレースとなり、着順こそ8着に終わったが勝ち馬からはコンマ3秒差の接戦の競馬をした。

この馬の場合はマイルだと桜花賞(G1)8着や未勝利戦14着などパフォーマンスが少し落ちるだけに、オークスや秋華賞のような中距離戦が現状は合っていそう。

母のライジングクロスが英オークス(G1)2着、愛オークス(G1)3着などの成績を残しているだけにアースライズは母系からの中距離適性を確かに受け継いでいると感じる。

スローの瞬発力勝負ではなく秋華賞のような緩みのない流れとなりスタミナを活かせる展開になれば十分に初重賞制覇も狙えそうな4歳牝馬にも今週は注目してみたい。