今年の岩田騎手はどうにも冴えません。まずオープン馬のお手馬、または期待馬があっさりと乗り代わりになりました。桜花賞では本賞金が足りていたブランボヌールを降ろされました。関東に武者修行中、という理由があるにせよ、乗り代わりが関西の騎手ではなくわざわざ三浦騎手、というあたりにかなりの違和感を覚えました。よほどチューリップ賞の惨敗が腹に据えかねたのか、陣営の気持ちはわかりませんが。
人気馬・G1馬も乗り替わりにより手放す
そして準OPを快勝し、いよいよ地方交流重賞に乗り込むブチコ。こちらはよくわからないままルメール騎手のお手馬となりました。もちろん圧倒的1番人気で準OP初戦を岩田騎手で負けた、という事実はありますが、そもそも1000万条件から準OPは連勝が難しい。いいタイミングでルメール騎手にまわってきて勝った、というのがわたしの感想。
いちばん岩田騎手本人がショックだったであろう乗り代わりはおそらくヌーヴォレコルトでしょう。次の香港は武豊騎手で挑むことになりました。オークス勝利時には岩田騎手の奥さんが「乗せていただいてありがとうございました」というお礼状をオーナーに直筆で書いていたというエピソードも武豊TVで以前語られていました。そういった意味ではオーナーサイド、厩舎サイドとの信頼関係はかなり強固に構築されていると思っていたのですが。昨年の年末は海外はやはり海外の騎手で、という意向もあったとは思いますが、今回は武豊騎手に依頼、ということで、国内戦でももう手綱は戻らないのではないか、と心配になります。
小牧騎手が「今まで見た中でいちばんすごいと思った新人騎手」として名を挙げたのが園田時代の岩田騎手です。武豊騎手や横山典弘騎手、柴田善臣騎手からすればまだ若いとも言える年代です。大舞台での一発をまた期待して応援していきたいものです。