過去10年の勝ち馬からはマイルCSのペルシアンナイト、NHKマイルカップのミッキーアイル、天皇賞(春)のレインボーライン、そして高松宮記念のコパノリチャード、更にドバイの圧勝で世界一の称号も得たジャスタウェイなど多彩なタレントを輩出しているのが今週土曜日に組まれているアーリントンカップです。
阪神芝1600mの3歳限定レースということで、クラシックには距離が合わなかった有力馬がここで一堂に会するためでしょうか、施行時期が2月から4月に移されても変わらず活躍馬を出していける理由は不明ですが、このトレンドが続くか今年の勝ち馬の今後にも注目のレースであることは間違いありません。
今回取り上げたいのは、セレクトセールで1億円超えで落札されたオルフェーヴル産駒のジャミールフエルテです。まだ1勝馬ではありますが、前々走の萩ステークスは2着ながら高く評価出来る内容でした。勝利したのが皐月賞で最有力とみられているサートゥルナーリア、それに次ぐ2番人気で2着に入りました。
これまでルメール騎手、川田騎手が騎乗してきましたが今回は父オルフェーヴルの主戦だった池添騎手との新コンビで挑みます。
レースぶりを見る限りでは距離延長でもやれそうなイメージもありましたが、マイルでデビュー戦勝利をあげた後は1800mを使われてきており、唯一勝利しているマイルに回帰した形となりました。前走のアルメリア賞では4着敗退と芳しくない結果となってしまいましたが、そこでの勝ち馬ランスオブプラーナが後に毎日杯を制しており、そこで1番人気支持を受けていたことを考慮すると、今回人気が大幅に落ちるようであれば馬券妙味も期待できます。
3着でもNHKマイルカップへの優先出走権はもらえるレースですが、後々のことを考えたら出来るだけ収得賞金は積んでおきたいところ。幸い抽選は突破し出走も叶った運も味方につけているジャミールフエルテの走りにぜひご注目ください。