エンジン全開、チェッキーノ圧勝。今年のフローラSはこの馬の為にあったと言ってもいいくらいのかなりのポテンシャルの高さを見せた。母はハッピーパス。藤沢厩舎ゆかりの血統。母ハッピーパスよりも能力は上の可能性が高い。今回チェッキーノは府中の2000Ｍ戦で絶対的不利とされている大外枠に入った。しかし、鞍上のルメールは冷静沈着。慌てず、騒がず中団からレースを進めた。

1番人気ビッシュは最後方待機策。横山典弘騎手が得意な後方ポツンだ。これが今回は吉と出なかった。結果的にはチエッキーノと同じ上がり3ハロン、34.6秒の末脚を炸裂させるも、5着が精一杯。完全に最後方待機策が裏目に出てしまった流石にあのペースで最後方からの競馬は厳しいものがある。それでも5着まで差を詰めてきているのは能力がある証拠。しかし優先出走権をのがしたのはかなり痛い。オークスは抽選対象になるかどうかのギリギリのラインで賞金除外の可能性もある。抽選でも倍率は厳しい。

3馬身差の2着にはパールコード。ソツのない競馬を見せたが、勝ち馬のレースセンスの前には2着が精一杯。だった。本番のオークスでは、桜花賞上位組みとの対戦も控える。フローラＳ以上に相手は更に強くなる。どこまで太刀打ちが出来るか？本番まで1カ月。この1カ月でどう成長するか？

3着には人気薄13番人気のアウェイクが入線しオークスへの優先出走権をしっかりと仕留めた。気性的にムラがある馬で気分屋の面があるがオークスに出走できるのは大きい。

チェッキーノの強さだけがクローズアップされる非常に強い競馬内容だった。オークスでは桜花賞上位組みとの対戦になるが、距離さえ問題なければ本番のオークスでも好勝負が出来るだろう。今回はルメールの好騎乗も光った一戦だった。勝ち方を知っているジョッキーだけの事はある。本番でもコンビを組めば他陣営とっては非常に厄介な存在になるのは、間違いない。