【マイラーズC予想2019】パクスアメリカーナ、京都1600mはベストの舞台

安田記念へ向けての重要なレース、「マイラーズC」が行われます。関西のマイラーを中心に、多種多様な適性を持つ馬が出走する一戦。

今年は出走頭数が10頭と少々寂しい頭数にはなりましたが、2歳王者のダノンプレミアムをはじめ、昨年の安田記念の覇者モズアスコットに、昨年のNHKマイルCの覇者ケイアイノーテックと、今年はG1馬が3頭も揃いました。

他にも、前走東京新聞杯を勝利したインディチャンプ、前走京都金杯を勝ったパクスアメリカーナ、古豪からは3歳時にシンザン記念を勝っているグァンチャーレ、重賞未勝利ながらマイル重賞で善戦を続けているストーミーシーなど、なかなか骨っぽい重賞ウイナー達も揃ってくれました。

そんな中でとくに注目しているのはハイレベルな4歳世代の1頭、パクスアメリカーナです。

2017年8月に新潟のマイルでデビュー。3歳時にはG1のNHKマイルCに挑戦し、ケイアイノーティックと0.4秒差の6着に終わりました。その後は、7ヶ月ぶりの休み明けとなったリゲルSを4馬身差快勝し、古馬との初対戦を白星で飾りました。その勢いのまま次走の京都金杯も制し、重賞初制覇を果たしました。

成績的にも今後のマイル路線の中心となりうる可能性がある逸材だと個人的には感じており、今回ダノンプレミアムやモズアスコットとの対戦は試金石となりそうです。前走よりもメンバーレベル自体は上がりますが、京都マイルは「3-0-1-0」と絶好の舞台です。ダノンプレミアムは京都コースが初挑戦で、インディチャンプも京都は1戦1勝ですが約1年3ヶ月ぶりと久々です。京都巧者のモズアスコットも今回は海外遠征明けで不安ありと、上位にも各々不安があります。

パクスアメリカーナは、決して安定した先行力があるわけではありませんが、基本的には前半はスピードを活かして前目で後続の脚を削ぐ競馬で勝負するのが強いと感じます。ダノンプレミアムも先行していくでしょうから、同馬相手にどこまで迫れるかというところも見どころの一つとなりそうです。

ダノンプレミアムとは勝負付けが済んでおりませんが、同じ阪神マイルとの比較で見た場合、ダノンプレミアムの朝日杯FSの走破時計が1:33.3で、パクスアメリカーナのリゲルSの走破時計も全く同じ1:33.3です。リゲルSは相手がそこまでのレベルだったということもありますが、今回は得意の京都が舞台ということもあり、今回の条件はパクスアメリカーナ向き。好勝負が期待できると見ております。

ということで、今年のマイラーズCは京都巧者のパクスアメリカーナの重賞連勝に期待したいと思います。