4月30日(土)東京競馬場のメインは青葉賞(GⅡ)。本番とまったく同じ舞台で行われる『正真正銘』のトライアルであり、皐月賞組と未対決の馬が多いという点からも、興味深い一戦となりそうです。
注目はメートルダール(牡 戸田厩舎)。前走の共同通信杯では、1番人気馬ハートレーを徹底マークする形での後方2番手。終い勝負の馬だけに、位置取りとしてはこれで問題なかったと思いますが、誤算はそのハートレーが予想外の早さで脱落してしまったことでしょう。その分、踏み遅れる形になってしまい、外へ立て直しての3着。前々、内々で運んだディーマジェスティ、イモータルが上位を占める流れを、外々回って伸びたわけですから内容としては悪くなく、ルメール騎手の一流がゆえのミスでの敗戦と言っていいのかもしれません。
その共同通信杯で賞金加算ができなかった時点で、すぐさま皐月賞は諦めてリフレッシュ放牧。その甲斐あってか、27日の本追い切りでは充電完了と見て取れる動きを披露。陣営の英断、そして厩舎力の強さによって非常にいいステップを踏んできたなという印象を受けました。
跳びが大きく、スパッとは切れないが、一旦エンジンがかかるといい脚が長続きするタイプ。折り合い面の不安もなく、ゆったり運べる東京2400は間違いなくベスト舞台。惜敗続きに終止符を打ち、ダービーチケットをもぎ取ります。