今年の春のG1はフェブラリーステークスでインティの武豊騎手、高松宮記念で福永祐一騎手が制覇し、リーディングにおいても日本人ジョッキーが奮闘していることから今年は一味違うところを見られそうだと思った矢先に、エンジンのかかったルメール騎手が4月に入って猛追を見せています。
桜花賞のグランアレグリアから始まり、接戦になったもののディープインパクト以来となる無敗の皐月賞場となったサートゥルナーリア、そして先日の天皇賞(春)ではAJCC以来の3ヶ月の休み明けとなったフィエールマンで勝利し4月のG1を総ナメしてしまいました。
今週のNHKマイルカップへも桜花賞馬グランアレグリアで参戦予定、そしてオークスで騎乗するコントラチェックは、前走フラワーカップではルメール騎手が騎乗停止になったため、代打で騎乗した丸山騎手が「これまでの重賞勝利で最も楽をさせてもらった」とも語ったほどの素質馬ということで、この勢いが続く可能性も非常に高いです。
やはり今年もルメール騎手から買っていけば馬券も安泰という傾向になっていくのか。馬券を的中させるという意味ではルメール騎手を追っていくのが手っ取り早いのかもしれませんが、考えることは皆同じということで、どうしても人気になりがちなルメール騎手の騎乗馬。相手を絞っていかないとプラス収支は難しいあたり、競馬は一筋縄ではいきません。
そんな絶好調のルメール騎手に待ったをかける大役は、朝日杯FSでグランアレグリアに土をつけたアドマイヤマーズが担ってくれるのではないでしょうか。
今年はやや存在感の薄くなっているデムーロ騎手ですが、2番手追走の王道の競馬を見せたグランアレグリアを後ろから差して勝利した朝日杯FSはハイレベルな一戦だったと言えます。
今回は舞台が府中にかわりオッズも朝日杯同様グランアレグリアに次ぐ2,3番人気に落ち着きそうなため単勝にも妙味があります。
その他にはやや使い詰めな点が気になりますが、使うたびに馬体が成長してきたファンタジストに武豊騎手、ダノンとのコンビで実績を積み上げてきているダノンチェイサーと川田騎手などルメール包囲網は整ってきた感があります。
前走の圧巻の走りがあるため一番人気は間違いないところでしょうが、牡馬を相手取り3着に終わった朝日杯FSの前例もあるため人気ほどの信頼感は今回に限ってないのではないかと考え、今回はアドマイヤマーズに期待してみたいです。