またまた楽しみな天皇賞春がいよいよ開催されます。昨年の有馬記念を勝つなどスクリーンヒーロー産駒の連勝劇を演出している立役者のゴールドアクター、その有馬記念でゴールドアクターの2着だったサウンズオブアース、同レース3着で菊花賞馬のキタサンブラックに加え、阪神大賞典を勝利したシュヴァルグランと2着のタンタアレグリア、昨年のステイヤーズステークスを5馬身差で快勝したアルバートなど、とにかく長距離自慢の近走好調の馬がこれでもかと言うほど揃いました。
ただ、それら好走馬をまとめて負かす可能性のある素質馬を忘れてはいけません。その馬は、ステイゴールド産駒のトゥインクルです。前走のダイヤモンドステークスを勝利し重賞を初制覇したばかりですが案外強い相手と闘ってきていたのです。
まずダイヤモンドステークスで2着馬だったのが昨年の天皇賞春で2着に食い込んだフェイムゲーム、昨年のステイヤーズステークスで3着でしたが、アルバートに5馬身差をつけられたとはいえ、内をすり抜けたアルバートに対してトゥインクルは外々を回してのものでした。
ステイヤーズステークスの前走1600万の比叡ステークスもアルバートの2着、さらにその前のオクトーバーステークスでは勝ったゴールドアクターと0.6秒差の3着に踏ん張っているのです。このようにトゥインクルは、今回の天皇賞春で人気になるであろう馬たちと差のないレースをしてきているのです。
さらに、トゥインクルのお父さんはステイゴールドです。オルフェーブル、ゴールドシップなど近年相当強い馬を輩出していますし、春の天皇賞はなんとここ3年連続ステイゴールド産駒が勝利しています。(フェノーメノ[2勝]、ゴールドシップ)。あのディープインパクト産駒やキングカメハメハ産駒は天皇賞ではあまり成績が振るいません。平地では日本一の距離であるGⅠ天皇賞春は、ステイゴールド産駒の活躍が目覚ましいのです。
トゥインクルはまだ5歳。それでステイゴールド産駒と言うだけでとてつもない名馬に育つ可能性も十分あるのです。
ゴールドアクターは強いですが、トゥインクルも成長力でオクトーバーステークスでの0.6秒差をかなり縮めてくるでしょう。状況さえ合えば、逆転もあるのではないかと思います。