【NHKマイルC予想2019】枠順確定後のレース展開予想!

NHKマイルカップが行われる東京マイルは、最初のコーナーまで約550mとスタート後の直線が長く、序盤のポジション争いはさほど激しくなりにくい。そのため枠順の有利不利は発生しにくいが、今回は枠順が確定したということで改めてレース考察をしてみたい。

逃げ馬候補のイベリスは2枠4番、もう1頭の逃げ馬候補のワイドファラオは6枠12番に入った。有力馬で先行馬のグランアレグリアは4枠7番、同じく先行馬のアドマイヤマーズは8枠17番に入った。

まず注目したいのは逃げ馬のイベリス。1200mでハナを切れるスピードがあり、内目のここなら同馬が逃げる可能性が一気に高くなった。今回はマークも薄く、先手を取れれば自分の競馬もしやすくなる。前走のアーリントンカップはスローで逃げ切っており、今回もそこまで速いペースでは飛ばしていかないのではないだろうか。

ただ、アドマイヤマーズとグランアレグリアが黙っていないだろう。馬場も高速で2頭が突いていくなら前も簡単には止まらないレースになる。気になるのはアドマイヤマーズが外枠を引いたという点。過去10年のデータ・傾向を見てみると、外枠からも好走馬は出ているが、そのほとんどは差し・追い込み馬だ。後入れ奇数枠で、テンでスピードを使わされる可能性が高く、高速化している可能性が高い東京マイルでの外枠は決して良い枠とは言い難い。

一方グランアレグリアは4枠7番と真ん中に入ったが、スタートはそこまで上手い馬ではないので揉まれる可能性がある枠ではある。後方からの競馬はしたくないだろうし、前につけて早めに仕掛ける競馬が理想だ。逆にアドマイヤマーズはスタートと二の足が良いので、外枠からでも取り付けるだろう。見方によってはアドマイヤマーズの外枠も好枠と思えるし、グランアレグリアも同様にどちらにも捉えられる。

この2頭の取捨が大きなとなりそうだが、やはりここはより内枠を引いたグランアレグリアから買いたい。好枠、勢い、鞍上、状態など好材料が揃っており、嫌うことはできない。さらに、個人的には1枠に入ったクリノガウディーとプールヴィルにも警戒したいところ。前が残るならイベリスを含め、クリノガウディー、プールヴィルなどの激走にも注意したい。波乱の多い一戦なだけに、こうした伏兵馬も積極的に狙っていきたいところだ。