平地のオープン、重賞で9歳馬が圧倒的な1番人気に推されるというケースは私の記憶にはないところですが、それが実現しうるというのも障害競走の面白いところなのではないかと思います。今週土曜日京都8レースに組まれている京都ハイジャンプでは9歳牡馬玉藻プラネットがおそらく単勝1倍台という圧倒的人気での出走となります。
父はネオユニヴァース、母父はタマモクロスで栗東・南井厩舎の管理馬で、今回はオジュウチョウサンやニホンピロバロン、アップトゥデイトといったG1レベルの馬たちが不在ということでタマモプラネットは目標になりやすい逃げ馬という立場になります。昨年から今年にかけて力を付けてきた印象もあり、現在2連勝中ということで出走馬の中では勢い、実績ともに1枚抜けている存在と言えます。
管理する南井調教師としても自身が現役時代に主戦として騎乗していたタマモクロスの血を引き、勝負服も同じタマモの馬で結果を出せているのは感慨深いのではないかと推察されます。ただ生まれた時代が悪かったとしか言えず、G1タイトル優勝の指定席を奪い取るのは非常に困難で道のりであります。
今回の出走馬10頭を見渡すと前走で掲示板に入れているのが3頭のみということで、このメンバー相手に遅れを取っていてはG1など夢のまた夢といったところ。
落馬の危険性がついてまわるため障害で一本かぶりの人気馬というのはリスキーではありますが、G2にしては相手関係が前2戦よりも軽くなっているだけに勝ちきれることを信じて預けてみたいと思います。