古くはセリで1000万円で落札されたテイエムオペラオー、最近では庭先取引のため正確な価格は非公表ですがおそらく高額馬ではないと思われるキタサンブラックなどを見ていても競走馬の本来の価値は取引価格で左右されるものではないというのは、よくわかることですが、クラブ会員として安くない金額を出資する立場になれば高額馬なのだから活躍してくれるだろうという心理になるのは仕方のないことなのでしょう。
そんな高額馬ながらにじれったい内容の続いているプランドラーを今回取り上げたいと思います。今週土曜日京都9レースの3歳500万下条件の特別戦、メルボルントロフィーに登録してきており、母はケンタッキーオークス勝ち馬で、アメリカの3歳牝馬チャンピオンにもなったプラウドスペル、そして父はディープインパクトといった良血馬です。
サンデーレーシングで375万円×40口の1億5000万円で募集されましたが、その理由の一つとして血統面以外にも預託先が池江厩舎であるということもあるかもしれません。そんなプランドラーですが、未勝利脱出までに3戦を要し、続く500万下条件も2戦して2着4着と勝ち切れていないながらも、惜しいところまで来ている印象です。
今回は東西リーディングトップを走る川田騎手との初コンビという心強い後押しがあり、川田騎手が前走で騎乗してこのクラス3着のアマネセール、逃げてようやく未勝利脱出してきたディスモーメント、母ダンスインザムードの良血馬ダンスディライトあたりがライバルになりそうです。
過去5年の勝ち馬をみても3年前のロードヴァンドールがその後オープンクラスでも活躍をしているといった程度で出世レースとは言い難いですが、秋の菊花賞へ向けて賞金加算が命題である期待馬のレースです。ぜひご注目ください。