牝馬クラシック第二弾「オークス」がいよいよ開催。桜花賞を勝ったグランアレグリアが回避したのは残念ですが、その桜花賞から掲示板に上がった勝馬以外2着から5着の4頭全てが出走してきたのに加え、桜花賞出走組は全9頭と今年も多く、さらにはフローラS、忘れな草賞、フラワーCの勝馬も参戦し、オークス上位馬の定番前哨戦を戦ってきた馬が順調に揃いました。
そんな中で今回注目しているのが、メイショウショウブです。メイショウショウブは阪神JFで6着と好走した後、桜花賞を目指しチューリップ賞に出走しますが、3番人気に推されながら9着に敗退し、桜花賞出走は叶いませんでした。
その後は、ニュージーランドTに出走し牡馬相手に2着と好走し、NHKマイルCへの出走権を手にしましたが、オークスへと駒を進めてきました。グランアレグリアとは逆パターンですが、悲願の牝馬クラシック参戦が叶ったかたちとなり、陣営も力が入ります。
メイショウショウブの父はダイワメジャーということで、血統的に距離適性はNHKマイルCの方がありそうな気もしますが、「距離は大丈夫だと思う」という師のコメントにもあるように、ある程度距離には根拠があるのかもしれません。今回の出走馬18頭は、いずれも2400mが初めての距離ですし、2000m以上の経験馬も6頭のみですから、他馬同様に距離適性における評価はここを走ってから判断したいと思います。
また、今回メイショウショウブにプラスとなりそうな大きな要素に展開面があります。同馬は先行脚質ですが、今回有力とされる桜花賞からの参戦馬の多くは差し馬です。忘れな草賞を勝ったラヴズオンリユーやフローラSを勝ったウィクトーリアも差して勝利してオークスへの出走権を獲得しています。
有力馬の多くが差し脚質ということで、展開面では先行馬に有利なスローペースのレースとなる可能性は高そうです。さらに、先週のヴィクトリアマイルがレコード決着だったように今の東京競馬場は高速化が進み時計が速いため、より先行馬の脚色は鈍らない可能性も高いです。さらに、フラワーSを勝ったコントラチェックは明確な逃げ馬ということで、コントラチェックを逃がして楽に先行し、後はマークしてればいいという競馬になるようであれば、かなり理想的な展開になりそうです。
今回は確たる中心馬が不在ということで混戦模様となっており、伏兵馬にも十分チャンスはあると見ております。先行力のあるメイショウショウブの一発に期待した馬券で挑みたいと思います。