今週の注目はなんと言っても日本ダービーに集まらざるを得ないところですが、直後の12Rに開催される目黒記念で乗り替わりと目されていた池添騎手とブラストワンピースのコンビが、ルメール騎手の騎乗停止に伴い継続して見られることとなりました。
ここで結果を出してもその後はルメール騎手になる流れなのかもしれませんが、有馬記念を勝利し、ダービー馬を抑えて最優秀3歳牡馬にもなったコンビを再度見られるのはイチ競馬ファンとして喜びたいところです。今年の秋は凱旋門賞を視野に入れてはいるものの、今年初戦となった大阪杯では掲示板も外しているだけに相手関係も落ちる今回は結果を出しておきたいところです。
目黒記念には凱旋門賞へ向けたステップレースというイメージはあまりありませんでしたが、昨年も新潟記念から菊花賞という異例とも言えるローテーションを組んでおり、陣営としてもブラストワンピースに試行錯誤しているような印象があります。
舞台となる東京競馬場はダービーこそ結果が出なかったものの、同じ2400mのゆりかもめ勝では4馬身差の圧勝、そして新潟記念勝利など、有馬記念勝利の印象こそ強いものの左回りは好材料と言えそうです。今回気になるのはタフになる欧州馬場を意識して重斤量を背負う競馬を経験させておきたかったという意図もあり、59kgというハンデのほうかもしれません。
実績から言えば強敵と言えるライバルも不在と言える状況で、敵は己とハンデにあるといったところ。その他東京芝コースで3勝、2着1回と好相性のムイトオブリガードが武豊騎手に乗り替わりということで人気の一角になりそうですが、これまで戦ってきた相手関係、さらに出走馬中唯一のG1馬という観点からも厳しいハンデを背負いながらも1着が求められるレースとなります。
最近は後ろからの競馬が多いブラストワンピースですが、凱旋門賞までどのような競馬を続けていくのか、池添騎手の手綱にも注目したいです。