ダービーの余韻が冷めやらぬ中、東京の最終レースで行われるのは伝統のハンデG2「目黒記念」です。
今年の目黒記念は、有馬記念を制したブラストワンピースをはじめ、昨年の青葉賞馬のゴーフォザサミット、連勝中で重賞初出走となるアイスバブルと言った4歳勢に加え、昨年の目黒記念を制したウインテンダネス、同4着のポポカテペトル、連勝中のパリンジェネシスなど実績のある馬が揃いました。
そんな中で、今回注目しているのはムイトオブリガードです。G1初挑戦となった前走の大阪杯では8着に終わりましたが、6着のブラストワンピースとは0.3秒差と僅差。前走の斤量は両馬57kgでしたが、今回はハンデ戦ということでG1馬のブラストワンピースは59キロ、ムイトオブリガードは56キロを背負い、3キロの差がつきます。斤量1キロで0.2秒差がつくとも言われますが、その通りなら3キロ差は0.6秒相当ですから大阪杯なら逆転していることになります。斤量差で実際につく差は正確ではありませんが、何れにしろ、ハンデの恩恵は大きいと言えるでしょう。
さらに、ムイトオブリガードは東京競馬場の成績は「3-1-0-0」と連対率は100%。唯一の2着はアルゼンチン共和国杯の2着で、勝ち馬とも0.1秒差と僅差です。得意なコースで斤量の恩恵も得られるここは絶好の条件となります。
鞍上の武豊騎手は、先週の東京開催は日曜の1日だけで3勝を挙げており、今月も京王杯スプリングCで6番人気のリナーテを2着に持ってくるなど好調です。目黒記念も過去3勝の実績があるベテランで、ムイトオブリガードにとっては心強い鞍上と言えるでしょう。
ハンデの恩恵が大きい東京巧者のムイトオブリガードと、ベテラン武豊騎手とのコンビの重賞初制覇に期待したいと思います。