今年の日本ダービーはダントツ人気の皐月賞馬サートゥルナーリアが乗り替わりに関わらず二冠を手にするのかに注目が集まりましたが、出遅れの影響か、はたまた乗り替わりへの洗礼か4着に敗れ、12番人気のロジャーバローズが勝利、1, 2着が非社台系の生産と昨今では珍しい結末になりました。
日本人騎手の奮起が待たれて久しかったところに、浜中俊騎手が令和最初でもあり、自身にとっても初めてとなる嬉しいダービー制覇を勝ち取りました。4月に入ってからは桜花賞からオークスまで外国人騎手が席巻していただけに日本人騎手にとって巻き返しの機運は高まったところでしょうが、今週の安田記念には長い騎乗停止明けとなるルメール騎手が圧倒的1番人気が予想されるアーモンドアイで挑みます。
ドバイターフで世界デビューも難なくこなした三冠牝馬アーモンドアイに視線が集まる中、今回注目してみたいのが前走・大阪杯の大敗もあり人気が落ちるであろうサングレーザーです。
昨年の安田記念にはマイラーズカップ勝利からの参戦で3番人気に支持されつつ5着と敗れておりますが、着差は勝馬から2馬身もない大混戦であり、東京コースへの適性は昨年の天皇賞・秋でレイデオロ相手の2着に食い込んでいることからも見て取れ、展開と状況によって勝ち負けは充分に想定できる馬でしょう。
また、今回コンビを組む岩田康誠騎手は初騎乗となりますが、浅見厩舎とはレインボーラインで天皇賞・春を勝利した実績もあり、陣営とのコンビネーションは文句なしと言えます。
臨戦課程が昨年より悪いのは否めませんが、そのまま人気に反映している面もあり、遠征帰り初戦のアーモンドアイが一本かぶりとなる今回は買い時となりそうです。
重賞勝ちを量産といったことはなくなりましたが、未だに一発のお仕事ができる騎手です。最近は息子の未来騎手も活躍を続けていますが、父親の貫禄を見せられるか、穴馬として狙ってみたいです。